「看護師から起業したいけど、まだ若いし経験も浅いから失敗しそう」

こう考えている方は多いのではないでしょうか?起業を成功させるためには、様々な知識が必要です。特に社会経験の少ない20代の方は、起業をしても失敗する可能性が高いと考え足踏みしてしまいがちです。

しかし、20代で起業するからこそのメリットもあります。20代という年齢の若さは、決して起業の失敗リスクを高めるというわけではありません。

本記事では、看護師から20代で起業するメリットや起業アイデアについて解説いたします。

  1. 看護師が20代から起業するメリット
  2. 看護師士資格を活かしてできる起業
  3. 20代で看護師から起業するために必要な準備は?
  4. 20代で看護師から起業は可能!

看護師が20代から起業するメリット


20代看護師の起業には次のようなメリットがあります。

  • 新しいアイデアを生み出しやすい
  • 失敗しても再チャレンジしやすい
  • 責任が少なく行動がしやすい

新しいアイデアを生み出しやすい

看護師として長く働いていると、業界での常識に疑いをもつことが難しくなってしまいます。看護師として働く上では問題ありませんが、起業の場合は新しいアイデアを生み出し、ビジネスに繋げなくてはいけないため、考えが偏るのは良くありません。

経験が浅い20代ならではの柔軟な発想を起業に生かすことができるでしょう。常識とされていることに対して「なぜ?」と疑いの目を向けることができ、新しいアイデアに繋げられる可能性があります。

年齢を重ねるごとに業界の慣習が当たり前に思えてくることから、疑問を持つ機会は少なくなるでしょう。斬新なアイデアが思い付くきっかけを掴むことが難しいかもしれません。

20代という若さは起業する上で大きなメリットといえるでしょう。

失敗しても再チャレンジしやすい

最初の起業で成功するのがベストですが、必ずしも上手くいくとは限りません。若ければ失敗しても別の事業にチャレンジしやすいです。看護師資格を保有しているため、もう一度病院で働くという選択も可能でしょう。

年齢が上がると、起業が失敗した場合のリカバリーが難しくなってしまいます。

例えば、看護師資格を保有していても、40代や50代という年齢で退職してから再び看護師として働き始めようと思うと、どうしても窓口は狭くなってしまいます。仮に就職できたとしても、年齢に見合った報酬が得られるとは限りません。

20代であれば、再就職という選択をとったとしても、もう一度キャリアを積み上げることができます。キャリアや経験を武器にして、再度起業にチャレンジすることも可能でしょう。

責任が少なく行動がしやすい

20代であれば、仮に事業に失敗して収入がなくなってもアルバイトなどで生計を立てることは可能でしょう。しかし、年齢を重ねると自分の生活以外にも責任を負わなくてはいけないケースが増えてきます。

子供や配偶者がいるのであれば養っていかなくてはいけません。親の介護が必要な場合もお金がかかります。この状態で起業に失敗して、収入が途絶えてしまうのは大きな問題です。

しかし、必ず成功する起業はありません。どれだけ緻密に準備を行ったとしても、失敗するリスクはあります。年齢を重ねて責任が重くなればなるほど、失敗した場合の影響が大きくなるので、行動がしづらくなってしまいます。

20代であれば家族や子供もおらず、親もまだ働いているケースがほとんどでしょう。起業に失敗しても周りを巻き込んでしまう可能性は低いです。失敗した際の影響が少ないため、恐れずに次々と新しいことにチャレンジできます。

アグレッシブに行動しやすいのも、20代で起業するメリットといえるでしょう。

看護師士資格を活かしてできる起業


看護師資格を活かしてできる起業には、様々な種類があります。代表的なものは以下の3つです。

  • サロン開業
  • 訪問介護ステーション
  • デイサービス

どれも看護師資格が強みになるものばかりです。事業内容に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

サロン開業

サロンの開業は看護師の仕事と関連付けてイメージしやすいのではないでしょうか。看護師の業務の中で培ったマッサージやコミュニケーション能力は、サロン開業において活かせます。

エステサロンや脱毛サロンは開業する上で資格が必要ありません。自宅で開業を行えば、コストもほとんどかからず、必要なマシンについてもレンタルで揃えることが可能なため、開業のハードルが低いのがメリットです。

実際に看護師の資格を活かしてサロン開業を行っている方は少なくありません。20代はスキルという面ではベテランと比べて劣るものの、やる気や熱量などでお客様の心をつかみ、安定した経営を実現しています。

エステサロンや脱毛サロンの需要は高まりつつあるため、成功する確率も比較的高めといえるでしょう。

訪問介護ステーション

訪問介護ステーションは、看護師資格を保有していなければ設立できません。そのため、一般の方にとっては起業のハードルが高めです。しかし、看護師にとっては事務所さえあれば開設可能なので、簡単に起業できます。

起業できる人が限られているため、それほど競合が多くないのが特徴です。20代という若さを活かして、高齢者のリハビリに特化する、夜間でも出張対応を行うなどの工夫を取り入れた施設を立ち上げれば、他との差別化を図ることができ成功しやすいでしょう。

デイサービス

介護の経験がある場合は、デイサービスで起業するのもおすすめです。デイサービスは看護師の従事が必要であるため、看護師資格を十分に活かすことができるでしょう。

日中のみの対応になるため、ワークライフバランスを保ちやすいのもポイントです。日本は高齢化社会であるため、デイサービスの需要は非常に高く、集客に困ることは少ないでしょう。

もちろん、デイサービスではなく老人ホームを開くことも可能です。しかし、デイサービスと比べると利用者の方々が生活するための施設やそれを管理するための人員が必要となります。

施設費や人件費がかさみ、開業資金が高くなりやすい点には注意してください。

20代で看護師から起業するために必要な準備は?


20代で看護師から起業するためには、できる限り早く準備を行わなくてはいけません。ゆっくりしていると年齢だけ重ねてしまい、起業するタイミングを逃してしまいます。

起業する上で必要な準備は以下の通りです。

  • 事業計画を考える
  • 資金を確保する

事業計画を考える

事業計画はできる限り早めに考えておきましょう。なぜなら、最初に考えた事業計画が完璧というケースはほぼないためです。様々な観点から見直しを行い、ブラッシュアップしていかなくてはいけません。

そのためには、原案をできる限り早く仕上げておく必要があります。銀行から融資を受ける際には事業計画書が必要になるため、内容も詳細に決めておかなくてはいけません。

起業をする上で事業計画書の策定は必須です。慣れるためにも早い段階で着手しておきましょう。

資金を確保する

事業計画が組みあがったら資金を確保しましょう。資金を確保する手段としては、銀行からの融資や親からの支援などがあります。20代であれば親が現役で働いている可能性も高いので、支援も受けやすいかもしれません。

銀行からの融資は利息が発生してしまうので、できる限り家族に支援を求めるのがおすすめです。事業の内容によって必要な費用は異なりますが、最初の起業はできる限り資金が少なくても挑戦できるものを選んでください。

20代は自己資金が少ないため、必然的に融資を受けなければなりません。多額の融資を受けてしまうと、返済が滞った際のリスクは大きくなるので注意してください。

20代で看護師から起業は可能!

20代で看護師から起業し、成功することは十分に可能です。失敗する可能性もありますが、再チャレンジしやすいのが20代で起業する大きなメリットです。

もちろん、失敗しないために万全の準備を行うことも欠かせません。看護師というスキルを活かせる事業形態をなるべく数多く考えましょう。事業計画も念入りに作成し、万が一失敗した場合の対応についても検討しておく必要があります。

年齢に関係なく、準備を念入りに行って起業すれば成功する可能性は高いです。看護師として働いている間に起業の準備を進めておきましょう。