ハイドラフェイシャルは、水流と美容成分を用いて肌の汚れを取り除く、新しいピーリング技術です。

次世代の美容機器として注目されているハイドラフェイシャルですが、どんな効果が期待できるのかよくわからない、という方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ハイドラフェイシャルの気になる効果とメリットについて解説します。施術の注意点もまとめているので、ぜひ最後までお読みください。

  1. ハイドラフェイシャルとは?
  2. ハイドラフェイシャルの仕組み
  3. ハイドラフェイシャルで期待できる効果
  4. ハイドラフェイシャルのメリット
  5. ハイドラフェイシャルを受けられない人
  6. ハイドラフェイシャル施術の注意点
  7. ハイドラフェイシャルは多くの肌に対応可能

ハイドラフェイシャルとは?


ハイドラフェイシャルは、水流を使用して肌の老廃物を取り除き、同時に美容成分を導入する施術です。マシンはFDA(米国食品医薬品局)の認可を受けているため安全性が高く、一般的なケミカルピーリングに比べて肌の負担が少ないのが特徴です。

美容成分が含まれた薬剤と水を使用するので、刺激が少なく、多様な肌質や肌トラブルに対応できる施術として注目されています。ハンドピース先端のチップは用途ごとに使い分けられ、毎回新しいものを使用するので、清潔な点も魅力の一つです。

ハイドラフェイシャルの仕組み

ハイドラフェイシャルは、次の3つの工程をおよそ30分で行い、肌を守りながら不要な角質や汚れを除去します。

  • クレンジング+ピーリング
  • 毛穴ケア+保湿
  • 美容液導入+肌の保護

まず、クレンジングで肌や毛穴の汚れを柔らかくしながらピーリングを行い、肌の再生を促します。その後、吸引で毛穴の汚れや皮脂を取り除きますが、同時に保湿成分を導入するので痛みを感じることはほぼなく、肌への刺激も抑えられるのが特徴です。

最後に抗酸化成分やアミノ酸などが含まれた美容成分を浸透させることで、肌を保護し、肌につやを与えるとされています。一度の施術でも効果を実感するという声が多く聞かれますが、肌の状態を維持するためには定期的なトリートメントがおすすめです。

ハイドラフェイシャルで期待できる効果

ハイドラフェイシャルは、さまざまなタイプの肌トラブルに対して、広く効果が期待できるのが特徴です。ディープクレンジングで、普段の洗顔では落としきれない汚れを除去できるため、以下のような効果が期待できるとされています。

毛穴の開き・黒ずみ改善

渦巻き状の水流で毛穴の奥の汚れまで柔らかくして吸引できるため、気になる毛穴の開きや黒ずみの改善が期待できます。継続して汚れを取り除くことで肌のターンオーバーが正常になり、毛穴が引き締まって徐々に目立ちにくくなるでしょう。

ハンドピースのチップは小さめで、小鼻や鼻先のカーブに沿って吸引できるため、イチゴ鼻で悩んでいる方にもおすすめです。

肌のトーンアップ

複数のピーリング剤を用いて施術を行うため、くすみの原因となる古い角質を除去することが可能です。乳酸、グリコール酸などを使用するので、一般的なピーリングよりトーンアップの効果が高いといわれています。

ハイドラフェイシャルを受けることで肌のキメが整うため、肌の透明感をアップさせる効果も期待できるでしょう。

小ジワ・たるみの改善

ハイドラフェイシャルは、水流で肌の汚れを取り除きながら美容成分を肌に浸透させるため、肌を乾燥から守るとされています。

小ジワやたるみは、加齢だけでなく乾燥が原因になっていることも多いので、保湿効果のある施術で改善が期待できます。継続して施術を受けることで肌が潤いをキープしやすくなり、シワやたるみも改善されていくでしょう。

ニキビケア

毛穴に溜まった皮脂や角質など、ニキビの原因になる汚れを取り除けるため、ニキビケアにも有効です。肌のターンオーバーが正常になることで皮脂の分泌も正常になり、オイリー肌の改善も期待できます。

ただし、膿を含んだニキビや、ひどい炎症を起こしたニキビが広範囲にある場合は施術できないことがあるので、必ずエステサロンやクリニックに確認しましょう。

ハイドラフェイシャルのメリット


肌への刺激が少なく、さまざまな状態の肌に使用できるので、肌の状態でピーリングを諦めていた人でも受けられる可能性が高いでしょう。このほか、ハイドラフェイシャルのメリットは以下のとおりです。

ダウンタイムがない

ハイドラフェイシャルは水流を用いて行う施術のため、肌を必要以上に傷つける心配がありません。ダウンタイムがほぼなく、施術後に肌トラブルがなければすぐにメイクをすることも可能です。

そのため、初めてフェイシャル施術を受ける人や、イベントを控えたタイミングでも施術を受けやすいのがメリットです。

ただし、人によっては施術後に赤みが出たり、肌のつっぱりを感じたりすることもあります。これらの症状は通常2、3日以内に治まりますが、症状がひどくなったり長引いたりするような場合は、医療機関を受診しましょう。

痛みが少ない

肌への刺激が少ない施術のため、基本的にハイドラフェイシャルで痛みを感じることはほぼありません。

ただし、人によっては薬剤やチップによってピリピリする刺激を感じることがあるほか、吸引に違和感を覚えることもあります。このようなケースでは、マシンのパワーが強すぎる、アレルギー反応を起こしているなどの原因が考えられるため、遠慮なく施術者に伝えましょう。

幅広いタイプの肌に対応

ハイドラフェイシャルは、低刺激で肌に優しい施術のため、敏感肌をはじめ、あらゆるタイプの肌に使用できるのが特徴です。

毛穴の開きやニキビ、トーンダウンなど、複数の肌の悩みに1つの施術で対応できる点も大きなメリットです。また、顔以外にも使用できるため、デコルテや背中などの肌トラブルの改善にも効果が期待できるでしょう。

ハイドラフェイシャルを受けられない人

多くの肌質に対応できるハイドラフェイシャルですが、以下のような人は施術を受けられない可能性があります。

  • 妊娠中または妊娠の可能性がある
  • 肝斑がある
  • 重度の皮膚疾患がある
  • ヘルペスなどの感染症がある
  • 外傷がある など

無理に受けると体調不良や各症状の悪化につながるため、エステサロンやクリニックに確認し、断られたら症状が落ち着くまで待ちましょう。また、鼻にプロテーゼが入っている場合や糸リフトをしている場合なども、施術によってトラブルが起こりかねないため、必ず事前に相談してください。

ハイドラフェイシャル施術の注意点


ハイドラフェイシャルは、刺激が少なくダウンタイムも必要ない施術ですが、場合によっては肌トラブルが起こるため、以下の点に注意する必要があります。

施術後は日焼け対策をする

施術後の日焼けは色素沈着の原因になるため、トリートメント後は必ずUV対策を行ってください。日焼け止めは有効ですが、肌を強くこすると、刺激によって赤みを引き起こす可能性があるので気をつけましょう。

術後半日は強い刺激を与えず、少なくとも1週間は意識して日焼け対策を行うことをおすすめします。

保湿を徹底する

ハイドラフェイシャルは刺激の少ない施術ですが、少なからず皮膚に負担をかけているため、保湿を心掛けて肌を守りましょう。

肌を清潔な状態に保つことは大切ですが、過度の洗顔は皮脂を取りすぎてしまうので、適切に洗ったうえで保湿も忘れずに行ってください。日々の保湿と定期的な施術でターンオーバーが整えば、肌が水分を保ちやすくなっていきます。

注意事項を守る

ハイドラフェイシャルは基本的に肌のトラブルが起きにくい施術ですが、万が一、術後に痛みや赤み、湿疹などの症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

術後の禁止事項を守らないと、肌トラブルにつながる可能性が高くなるため注意してください。一般的に、施術を受ける前にはカウンセリングが行われ、術後の注意事項を説明されるので、それらを必ず守ることが大切です。

とくに、別の美容施術を受ける場合は、必ず推奨されている期間が過ぎてから受けるようにしてください。

ハイドラフェイシャルは多くの肌に対応可能

ハイドラフェイシャルは、水流を利用して行う施術のため、肌への負担が少なく痛みもほとんどありません。そのため、敏感肌やオイリー肌など、さまざまなタイプの肌に対応できる施術として注目されています。

毛穴の開きやニキビ、肌のトーンアップに効果があるとされ、小じわやたるみの改善も期待できます。ただし、人によっては施術後に肌トラブルが起こる可能性があるので、事前にしっかりカウンセリングを受けてから臨みましょう。