エステ業界では、集客が重要な課題の1つとして挙げられます。そんな中で注目されているのが、美容系ポータルサイトです。これらのサイトを利用することで、広範囲のターゲットにアプローチでき、集客力を高められます。

しかし、ポータルサイトにはメリットだけでなく、掲載料や手数料といったデメリットも存在することに留意しなければなりません。

本記事では、エステサロンのオーナー様に向けておすすめのポータルサイトを解説していきます。美容系ポータルサイトに掲載することのメリット・デメリットを詳しく紹介し、最適な選択をするためのポイントも紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

  1. 【エステサロン】ポータルサイトのメリット
  2. 【エステサロン】ポータルサイトのデメリット
  3. エステサロンにおすすめのポータルサイト9選
  4. 美容系ポータルサイトへの掲載で気をつけること
  5. おすすめのエステポータルサイトを理解しよう

【エステサロン】ポータルサイトのメリット

ここではエステポータルサイトのメリットについて紹介していきます。

  • 集客アップ効果がある
  • 来店意欲を引き出す情報を発信できる
  • パソコンが苦手でも登録が簡単に利用できる

集客アップ効果がある

美容系ポータルサイトを活用する最大のメリットは「集客しやすい」という点です。認知度の高いサイトにサロンの情報を掲載することで、幅広い人々にお店を知ってもらうことができます

特に開店したばかりのサロンは認知度が十分でなく、集客の難しさを感じることも多いでしょう。美容系ポータルサイトを活用することで、効率的に集客できる可能性が高まります。

ユーザーが知りたい情報を発信できる

美容系ポータルサイトには「予約」「店舗メニュー」「店舗情報」「口コミ」など、ユーザーが知りたい情報が豊富に掲載されています。

特に口コミは、サロンを選ぶ上で信頼度の高い情報の1つ。口コミは第三者である他の利用者の経験を踏まえた店舗の評価であるためです。

来店する際に必要となる情報もまとめて掲載できるため、ユーザーは豊富な情報を頭に入れながら本当に自分に合ったサロンかどうかをじっくりと検討することが可能です。集客したいターゲットとのミスマッチが起こりにくいと言えます。

パソコンが苦手でも登録が簡単に利用できる

自社サイトの制作を外注すると、相場として数万円の費用がかかり、月々のメンテナンス費用も発生します。一方、美容系ポータルサイトはパソコンが苦手な方でも簡単に登録・サイト立ち上げが可能。自社ホームページの代わりとして利用するサロンも増えています

そのため、広告費として集客力の高い美容系ポータルサイトに投資するのも賢い選択です。

【エステサロン】ポータルサイトのデメリット

ここからはエステポータルサイトのデメリットについて解説していきます。

掲載料や手数料が発生する

継続的な掲載料の支払いが必要である点は、美容系ポータルサイトの大きなデメリットです。また、ポータルサイト経由で予約が入ると、その分の手数料も発生します。これらのコストを上回る売上が見込めるかどうかを導入する際の判断基準にすると良いです。

集客効果が高く、サイト利用によって確実に売上増加が期待できる場合はメリットがありますが、逆に集客が少ない場合は、コストが負担になってしまうこともあります。よく計画を立てて判断することが大切です。

口コミがマイナスに働いてしまう可能性がある

ポータルサイト内の口コミの評価が高くなると集客に繋がりますが、その反面、口コミ評価が下がってしまうリスクも忘れてはいけません。高評価を維持するためには、サービスの質を常に向上させ、顧客満足度を高めることが重要です

低評価が続くと、新規顧客の獲得が難しくなるだけでなく、既存客の離脱も招きかねません。口コミの影響は大きいため、注意深く管理する必要があります。

エステサロンにおすすめのポータルサイト9選

おすすめのエステポータルサイトは以下の9つです。

  • ホットペッパービューティー
  • 楽天ビューティー
  • BEAUTY PARK
  • minimo
  • OZmall
  • エキテン
  • EPARKリラク&エステ
  • tredina
  • Beauty navi

ホットペッパービューティー

※引用:ホットペッパービューティー

ホットペッパービューティーは国内最大級の美容系集客サイトで、検索結果でも上位表示されやすいのが特徴です。

24時間オンライン予約や独自のポイント制度、割安な特別メニュー掲載などの機能が充実していて利便性が高く、利用者にとって魅力的な選択肢となっています。

楽天ビューティー

※引用:楽天ビューティー

楽天ビューティーは楽天市場ユーザーが流入しやすく、楽天ポイントや楽天カードも利用可能で、楽天ユーザーにとって敷居が低いサイトです。

さらに成果報酬型の料金システムを採用しており、初期費用以外の固定費がかからないため、広告費を抑えたいサロンにとって最適な選択肢です。

BEAUTY PARK

※引用:BEAUTY PARK
BEAUTY PARKは掲載サロン数が少ない傾向がありますが、Google検索で上位表示される広告サイトです。

月額固定型のシンプルなプランが採用されており、固定費用で広告運用を検討中のサロンオーナー様に最適です。検索流入も見込めるため、集客の強力な支援となります。

minimo

※引用:minimo
minimoは若い層に人気のサロン予約アプリで、24時間いつでもオンライン予約が可能です。

サロン単位でなくスタッフ個人を指名して予約できる新システムが特徴。掲載料無料の成果報酬型で、1件あたりの費用が540円以下と導入しやすい点も魅力。ただし、アプリなので検索結果には表示されません。

OZmall

※引用:OZmall
OZmallは首都圏のOL層向けポータルサイトで、掲載サロンは編集部が厳選した高品質なもののみ。高単価メニューが多く、高級志向のサイトとして人気です。ユーザーは安心して利用できますが、掲載基準が厳しく首都圏限定である点に注意が必要です。

エキテン

※引用:エキテン
エキテンは無料で掲載可能な口コミ・ランキングサイトで、150もの業種に対応しています。月間1,000万人以上が利用し、口コミに応じて掲載順位が変動するため、評価の高い店舗ほど集客に有利です

EPARKリラク&エステ

※引用:EPARKリラク&エステ
EPARKリラク&エステは成果報酬型の集客サイトで、手厚いサポートが魅力。店舗取材や写真・記事作成を運営側が担当します。
オンライン予約に加え、電話予約の代行も可能(料金は要問い合わせ)。顧客管理や売上管理、メール配信機能など、多彩な機能も備えています。

Beauty navi

Beauty naviは20〜30代女性をターゲットとする美容特化型集客サイトです。「こだわり検索」によりユーザーが細かく条件を設定できる点や、サロン情報の掲載量の多さが魅力です。多様な情報提供を通じてユーザーとサロンを効果的につなげます。

※追記:Beauty naviは2024年8月31日に閉鎖いたしました。

美容系ポータルサイトへの掲載で気をつけること

美容系ポータルサイトに店舗情報を掲載する上で気をつけなければならないポイントは以下の3つです。

  • 景品表示法
  • 薬機法・医師法
  • ビフォーアフター写真

景品表示法

景品表示法は、実際より商品やサービスをよく見せたり、誤解を招いたりする表現を規制します。景品表示法の対象となるのは主に以下2つの表現です。

  • 優良誤認表示
  • 有利誤認表示

「優良誤認表示」は商品を根拠なく優れていると見せかけるもので、「◯日で−◯cmウエスト減」や「業界ナンバーワン」といった表記が該当します。

「有利誤認表示」は価格を実際より安く見せる表記で、事実とは異なるにも関わらず「今だけ半額」や「ここだけでしか買えない」などと記載する事例が挙げられます。

どちらも法律で規制されているため、当てはまる表現は避けるよう注意が必要です。

薬機法・医師法

薬機法の正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」であり、医師法は医師に関する法律です。

エステサロンは医療機関ではないため、医薬品や医療機器を扱うことはできません。そのため、医療機器を使用していると誤解させる表記や、化粧品に医薬品のような効果があると謳うことは違法です。

根拠のない効果を謳うことも禁止されています。例えば、「15分で小顔効果」や「美白効果」など。客観的に示せる根拠があれば問題ないですが、そうでなければ薬機法や医師法に違反しているとみなされてしまいます。薬機法・医師法には細かい規定があるため、ポータルサイトに情報を掲載する際には法に抵触しないよう十分に確認が必要です。

ビフォーアフターの写真

美容系サービスの広告でよく目にするビフォーアフターの写真は、場合によっては誤解を招く可能性があります。施術の効果には個人差があるにも関わらず、たった1人に出た効果がまるで全員に期待できるかのように見せてしまう恐れがあるためです。

写真自体の掲載は禁止されていませんが、効果が一律に得られると誤解されないよう、慎重に取り扱わなければなりません。消費者に対して正確で誠実な情報を提供することが求められます。

おすすめのエステポータルサイトを理解しよう

美容系ポータルサイトは、エステサロンにとって集客力を高めるための強力なツールですが、掲載料や手数料といったコストがかかります。店舗に合ったサイトを選ぶことが重要で、集客効果を見込めるかどうかをしっかりと評価しなければなりません。

継続的なコストについてしっかりと考慮し、慎重な選択をすることが美容系ポータルサイトを使った集客の成功のカギを握ると言っても良いのではないでしょうか。