多くのエステサロンでは、お客様へのサービスとして飲み物を提供しています。飲み物を提供することは、来店していただいたお客様をおもてなしして満足度を上げたり、施術の効果を内面から高めるものとして活用できるので、大切なサービスの1つです。

今回は、エステサロンで飲み物を提供する目的や提供する際の注意点、提供するメニューやタイミングなどについて徹底解説します。

  1. エステサロンで飲み物を提供する目的
  2. 実は違法?エステサロンで飲み物を提供する際の注意点
  3. エステサロンで喜ばれるドリンクメニュー
  4. 飲み物を提供するタイミングと効果
  5. 満足度を高める飲み物提供の工夫
  6. 飲み物提供を工夫してお客様満足度を向上させよう

エステサロンで飲み物を提供する目的

大前提ですが、なぜ多くのエステサロンでは飲み物を提供しているのでしょうか。主な目的として、次の3つが挙げられます。

  • お客様をおもてなしする
  • お客様にリラックスしてもらう
  • 施術効果を高める

お客様をおもてなしする

エステサロンは、接客業のためお客様に丁寧に接し、細かなサービスを提供してお客様を満足させることが大切です。お客様をおもてなしするためのサービスの1つとして、飲み物を提供しています。

飲み物の提供があるかないかで、エステサロンの良し悪しが決まるとは言えません。しかし、お客様はより多くのサービスを受けられた方が満足度も向上し、結果的にリピーターとして通い続けてくれるかもしれません。

お客様の満足度を向上させるためにも、飲み物を提供することは良い施策といえます。

お客様にリラックスしてもらう

お客様にリラックスした状態で施術を受けていただくために、飲み物を提供することは効果的です。飲み物の香りや成分には、心を落ち着けかせる効果があるものもあり、リラックスしてもらうためにコーヒーやハーブティーを提供しているサロンもあります。

香りや成分だけでなく、飲み物を飲む行為自体にも心を落ち着かせ、リラックスさせる効果があります。心を落ち着かせるため飲み物を口にするという行動を自然と取る人も多いのではないでしょうか。

お客様にリラックスして施術を受けてもらうためにも、飲み物を提供することは効果的です。

施術効果を高める

ハーブティーや紅茶には身体を温める効果があり、身体が温まると血の巡りが良くなって新陳代謝が活発に。新陳代謝が活発になると肌のターンオーバーが促進され、施術と合わせて高い美容効果を発揮します。

ミネラルウォーターは老廃物を排出するデトックス効果があり、むくみを解消するのに効果的です。老廃物を排出することで、腸内環境が整い、肌トラブルの予防効果が期待できます。

飲み物によって異なりますが、飲み物は施術の効果を高めてくれるアイテムの1つです。

実は違法?エステサロンで飲み物を提供する際の注意点

飲み物を提供する際に、提供方法を誤ってしまうと違法になる可能性があるので注意が必要です。エステサロンで飲み物を提供する際の注意点を解説します。

無償で提供する

通常、飲食店舗で飲食物を提供する場合、食品衛生法によって「飲食店営業許可」または「喫茶店営業許可」を取ることが定められています。しかし、無料で提供する場合、これらの許可を取ることなく飲み物を提供することができます。

もし、お客様から料金を取ってしまうと「飲食店営業許可」または「喫茶店営業許可」が必要になるため、注意しましょう。無償のサービスとして飲み物を提供することは問題ないので、飲み物を提供する場合は無償で提供してください。

コストを考える

「飲食店営業許可」または「喫茶店営業許可」を取っていない場合、飲み物は無償で提供しなければならないため、コストがかかってきます。お客様に満足していただくために、飲み物に力をいれることは良いですが、あくまで無償のサービスであるため、コストを考えて提供しましょう。

満足度が上がったとしても、飲み物に多くのコストをかけて経営を苦しくしてしまっては元も子もありません。満足度を高めることも大切ですが、予算を抑えることも大切です。

エステサロンで喜ばれるドリンクメニュー

エステサロンでお客様に喜ばれる飲み物のメニューは次のようなものがあります。

  • ミネラルウォーター
  • ハーブティー
  • 紅茶
  • 緑茶
  • コーヒー
  • 清涼飲料水

先述したように、飲み物にはそれぞれ違う効果があります。お客様へどのような価値を提供したいか考えて、メニューを揃えることが大切です。さらに、多くの種類を揃えておくと、お客様がメニューを選ぶ楽しさが広がります。最低でも3種類以上用意しておくと良いでしょう。

お客様によってはカフェイン入りの飲み物を飲まないという方もいるため、カフェイン無しの飲み物も用意しておく配慮が必要です。長時間の施術になる場合、温かい飲み物が好まれる傾向がありますが、夏などの暑い時期は冷たい飲み物を飲みたくなる方が多いでしょう。ホットとアイスの両方を用意しておくことをおすすめします。

お客様への細かな配慮が、満足度を上げるコツなので、おもてなしの心を持ってメニューを揃えると良いです。

飲み物を提供するタイミングと効果

飲み物を提供するタイミングはいつが良いのでしょうか。飲み物を提供するタイミングと、そのタイミングで提供する効果を解説します。

来店してすぐに提供するウェルカムドリンク

来店してすぐに提供する飲み物をウェルカムドリンクといいます。お客様の来店を歓迎する気持ちを表現するなら、ウェルカムドリンクを提供するのがおすすめです。

施術前に温かい飲み物を提供すると、身体を温めて施術の効果を高めてくれることが期待できます。施術の効果を高めるためにも、施術前に提供することが適切なタイミングなのではないでしょうか。

施術の合間に提供するサービスドリンク

一般的に、エステサロンの施術はお客様の待ち時間が発生しないため、施術途中に提供するケースは少ないでしょう。しかし、施術時間が長くなったり、連続して施術を行っているとお客様は休憩したいと感じてきます。

休憩時間や施術の合間に飲み物を提供して一息ついてもらい、リラックスして施術を受けてもらえばお客様の疲労感が軽減されます。リラックス効果のある飲み物を提供すれば、長時間の施術になったとしても満足していただけるでしょう。

施術後に提供するアフタードリンク

施術後に飲み物を提供すれば、お客様は優雅なティータイムを楽しむことができます。エステサロンで綺麗になったあとに、美味しい飲み物でほっと一息つければ、お客様は高い幸福感が得られるでしょう。

施術後にゆっくりお客様とコミュニケーションを取る時間を確保でき、お客様との関係性を深められる貴重な時間を増やせるのもメリットの1つ。帰り際の満足度が高ければリピーターになってくれる可能性も高まるため、施術後に飲み物を提供することも効果的です。

満足度を高める飲み物提供の工夫

飲み物の提供方法を少し工夫することで、さらに満足度を高めることができます。満足度を高めるための工夫には、次のようなものがあります。

  • オシャレな雑貨で提供する
  • 手軽なお菓子も提供する
  • メニューを季節によって変えて提供する

飲み物を提供する際に、カップやコースターなどのアイテムを工夫することで、お客様はオシャレなティータイムを楽しむことができます。飲み物によって提供するカップを変えたり、オシャレなデザインのコースターで提供するなど、少しの工夫が満足度を高めることに繋がります。

飲み物と一緒に、チョコレートやビスケットなど一口で食べられるようなお菓子を提供することも良い施策です。飲み物のメニューも季節によって変えることで、お客様が次回の来店を楽しみに感じてくれるようになり、リピートしやすくなるかもしれません。

珍しい種類のハーブティーを揃えて毎月月替りで提供したり、夏と冬でそれぞれ限定メニューを提供することも有効な手段でしょう。

飲み物提供を工夫してお客様満足度を向上させよう

エステサロンの飲み物提供について解説してきました。お客様に飲み物を提供することは、満足度を高めたり施術効果を高めることに繋がるため、少しの工夫を加えて提供すると良いでしょう。ただし、コストの管理には注意してください。

これからエステサロンをの開業を考えている方は、この記事を参考に飲み物の提供を検討していただければ幸いです。