1. エステサロンの未成年者に対する年齢制限は必要?
  2. 未成年者とは?
  3. 施術が受けられる法律上の年齢
  4. 施術が受けられる平均年齢
  5. 未成年者が施術に不向きな理由
  6. 未成年者と契約する際の注意点
  7. まとめ

エステサロンの未成年者に対する年齢制限は必要?

最近は10代の美に対する意識が高くなってきており、未成年者であっても「エステサロンに通いたい!」と考える方が多いです。しかし、未成年者がエステサロンに通うには身体的にも金銭面的にもリスクが伴います。そこで今回は、エステサロンに年齢制限は設けるべきかを法律や懸念されるリスクの観点から解説していきます!

未成年者とは?

これまで未成年者とは、20歳未満であると法律で定義されていました。しかし、2022年4月より「民法の一部を改正する法律」に基づいて成年年齢は18歳に引き下げられました。

よって、エステサロンでも17歳以下が未成年者の対象となります。

施術が受けられる法律上の年齢

施術が受けれられる年齢は法律で定められています!年齢制限は設けるべきかは法律をみて、正しく判断しましょう!

  • 保護者の同意があれば、未成年者でも施術可能
  • 保護者の同意がなくても契約できる場合
  • もし、保護者の同意がない未成年者と契約を結んでしまった場合

保護者の同意があれば、未成年者でも施術可能

法律上、保護者の同意があれば未成年者であっても施術が可能です。同意を確認するために、保護者の同意書を持参してもらうか、保護者に同伴してもらう必要があります。トラブルを避けるため、なるべく保護者に同伴してもらうようにしましょう!

保護者の同意がなくても契約できる場合

民法上、保護者の同意がなくても未成年者が契約できる場合があります。詳しく説明すると、子どもはお小遣いのように親から自由に使って良いとされているお金であれば、自由に契約をすることができます。

例えば、駄菓子屋でお菓子を買う際や、美容院で髪を切ってもらう際など、何気ない場面で未成年者は保護者の同意なしで契約を結んでいます。

ここで難しいのは、未成年者のみで契約できる明確な限度額が定められているわけではないところです。そのため全ての契約に、この民法のルールが適用されるのかが不明確です。

しかし、一般的には一万円を超える契約などは保護者の同意が必要です。エステサロンの場合は、ほとんどが一万円を超える契約であるため、危ない橋は渡らずに保護者の同意をもらうようにしましょう。

保護者の同意がない未成年者と契約を結んでしまった場合

法律上、保護者の同意がない未成年者と契約を結んでしまった場合、後日契約の取り消しを求められた際は契約の破棄に応じる必要があります。例え、既に施術を行っていたとしても全額返金する義務があります。

ただしお客様がお店に未成年者にも関わらず、成人していると嘘をついて契約をした場合、その契約は未成年者であることを理由に取り消すことはできないことが民法で定められています。

施術が受けられる平均年齢

ほとんどのエステサロンでは、施術が受けられる年齢は18歳以上としています。トラブルになりやすい未成年者との契約をするサロンは少ないです。ただし、若者からの需要の高まりと並行して、今後未成年者であっても親の同意があれば施術可能とするエステサロンは増加することが考えられます。

未成年者が施術に不向きな理由

多くのサロンで、施術が受けられる年齢を18歳以上にしているのには理由があります!一つずつ、未成年者が施術に不向きな理由をご紹介します!

  • 肌への負担が大きい
  • 知識が少ない
  • 経済的負担が大きい

肌への負担が大きい

未成年者の肌は、敏感で傷つきやすいです。そのため、痩身エステは未成年者の肌には負担が大きく、肌が荒れてしまったり、痒みや腫れなどの肌トラブルを引き起こすケースが多くあります。

知識が少ない

エステ経験の少ない10代は、施術後の肌に違和感があっても「我慢できる程度だし、こんなものなんだろう」と危険信号をスルーしてしまう人が少なくありません。そのため、ひどい肌荒れやかゆみ、腫れなど肌トラブルを招く可能性が高いです。

経済的負担が大きい

痩身エステの一回あたりの相場は、2万円程度です。また、一回だけの施術では効果を持続させることは難しく、継続的に通う必要があります。そのため、未成年には経済的負担が大きく、支払い続けることは難しいです。

未成年者と契約する際の注意点

もし未成年者と契約する際はトラブル防止のため、以下の点に注意しましょう!

  • 保護者の同意書は厳重に保管する
  • なるべく保護者同席で契約をする
  • 本人確認を行う

保護者の同意書は厳重に保管する

未成年者との契約はトラブルが非常に多いです。そのため、トラブル防止のために保護者の同意書は厳重に保管しましょう。

なるべく保護者同席で契約をする

未成年者と契約をする際、保護者の同意書を持参してもらうか、保護者に同伴してもらうことで契約を結ぶことができます。しかし、保護者から「契約内容を聞いてなかった」と後からトラブルを招かないように、できるだけ保護者同席で契約を結びましょう。

本人確認を行う

未成年者との契約には保護者の同意が必要であることから、未成年者であることを隠して契約を結ぼうとするお客様が中にはいらっしゃいます。そのため、お客様と契約を結ぶ際は年齢確認のために身分証の提示を求めましょう。

まとめ

エステサロンに年齢制限は設けるべきかを法律や懸念されるリスクの観点からご紹介しました!未成年者との契約は、成人者との契約に比べてトラブルを招きやすいです。しかし、未成年者であっても保護者の同意が取れていれば、正式なお客様の一人となり、収入を確保することができます。そのため、エステに未成年者も受け入れるのであれば、慎重に契約を行うようにしましょう!