「看護師の仕事がつらい」
「美容系の仕事に興味がある」

このように考えている看護師の方は多いのではないでしょうか。日本の医療機関は人手不足が大きな課題となっており、看護師の負担は増えています。今の仕事を変えたいと考えている方もいるでしょう。

そんな方におすすめなのがメディカルエステです。メディカルエステでは、看護師の資格さえあれば働くことができます。本記事では、メディカルエステへの転職に必要な資格や、働くメリットを詳しく解説します。

  1. メディカルエステとは？
  2. メディカルエステで働く上で必要な資格
  3. メディカルエステで働くメリット
  4. メディカルエステで働く注意点
  5. 看護師の資格があればメディカルエステの開業は可能
  6. メディカルエステは看護師のセカンドキャリアとしておすすめ

メディカルエステとは？

メディカルエステとは、医師が監修・運営している医療機関で行われるエステです。一般的なエステサロンでメディカルエステを行うことはできません。

一般的なエステとは異なり、専門医による医学的なアプローチで体の悩みを解決できるのが特徴です。エステサロンとは異なり、医療機関や薬剤による施術ができるのもメディカルエステの特徴です。

メディカルエステでは、医療的な施術だけではなく、フェイシャルマッサージや痩身エステなどの施術を行なっている場合もあります。そのため、エステサロンで働いていた経験がメディカルエステに活きるケースも多いです。

メディカルエステで働く上で必要な資格

メディカルエステで働く上で必要になるのは看護師の資格です。看護師資格以外に必ず必要になる資格はありません。

しかし、メディカルエステは一般的なエステと比べて数が少なく、スキルが重視されやすい傾向にあります。そのため、アロマテラピーやマッサージ系の資格を所持していると採用されやすいでしょう。

また、メディカルエステで働く際には、病院での実務経験を求められる場合があります。そのため、一度看護師として勤務した経験がある方は、採用されやすいかもしれません。

メディカルエステで働くメリット

看護師の資格を持っているのであれば、そのまま病院で働いた方が良いと考える方もいるかもしれません。もちろん、病院での仕事は魅力的ですが、メディカルエステならではのメリットも数多くあります。詳しく解説するのでぜひ参考にしてみてください。

美容関連のスキルが身に付く

メディカルエステで働くと、美容関連のスキルが身に付きます。身につけたスキルを活かして独立を検討することもできます。

例えば、マッサージのスキルが身についたのであれば、痩身エステをメインに行うサロンを開業しても良いかもしれません。自分のエステサロンを持つことに成功すれば、看護師と比べて収入が大幅に増加する可能性があります。

他にも、化粧品検定や美容師、理容師などの資格取得も目指せます。「いずれは独立したい」と考えている方にとって、メディカルエステへ転職してスキルを積むのはおすすめです。

ライフワークバランスが充実している

病院によっても異なりますが、看護師は激務であるケースが多いです。オンコールや夜勤対応などに追われて、自分の時間が確保できずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

メディカルエステは基本的に夜間対応や突発対応がありません。患者が入院するというケースもほとんどないため、看護師と比べるとライフワークバランスが充実しやすいです。看護師の労働環境に不満を抱えている方は、メディカルエステへ転職すると、快適に働けるようになるかもしれません。

最新の施術を低価格で受けられる

メディカルエステでは、最新の施術を福利厚生で受けられる場合があります。もちろん、希望したタイミングで施術が受けられるとは限りませんが、高額な施術を低価格で受けられるのは大きなメリットといえるでしょう。

メディカルエステで働く注意点

メディカルエステへの転職には様々なメリットがある一方で、デメリットも存在します。転職を検討している方は、デメリットについても十分に理解しておかなければいけません。

具体的なデメリットの内容について詳しく解説します。

一般的な医療スキルが低下する

メディカルエステでは美容に関連した業務のみを行います。一般的な看護師の業務である採血や点滴、医療機器の操作などは行いません。そのため、一般的な医療スキルが低下して、看護師として再び勤務するのが難しくなる場合があります。

看護師のまま勤務を続けた方が、医療関係のスキルが身に付き、キャリアアップしやすいかもしれません。勤めている病院の状況を鑑みて、メディカルエステへ転職するべきかどうかは考えましょう。

求人数が少なく転職活動が長引きやすい

メディカルエステは一般的なエステサロンと比べて数が少ないため、求人数も多くありません。そのため、転職活動がうまくいかず長引く可能性が考えられます。メディカルエステで早く働きたいと考えている方は、早めに転職活動を始めましょう。

キャリアアップが難しい

メディカルエステを行なっているクリニックは小規模であることが多く、昇進が難しい場合があります。スキルを身につけたとしても、良いポストで働けるとは限りません。給料に関しても増えない可能性があります。

看護師のまま働き続けた方が、昇進や昇給の機会は多いかもしれません。そのため、メディカルエステで働くのであれば、スキルを身につけて独立を検討するのがおすすめです。

美容に関する基本的な知識が求められる

メディカルエステに転職する際は、美容に関する基本的な知識が求められるケースが多いです。美容に関する知識がないと、患者の悩みに共感することができず、適切なアドバイスも難しくなるからです。

そのため、メディカルエステで働くのであれば、自分自身を綺麗に見せることを心がけましょう。厚化粧は避けて、清潔感のあるメイクにするのがおすすめです。ニキビや肌荒れで悩んでいる方は、早めに治療しておきましょう。

面接の際に「美意識が高い」と印象付けることができれば、採用される可能性が高くなります。美容に関する業務に携わる以上、自身も最低限の美意識を身につけることは欠かせません。

看護師の資格があればメディカルエステの開業は可能

看護師の資格さえあれば、メディカルエステの開業は可能です。医療リンパドレナージュやリンパ浮腫マッサージなどは、看護師の資格があれば施術できます。

しかし、メディカルエステで提供するメニューは、医師や医療機関の監修を受けなければいけません。そのため、一般的なエステサロンと比べると、開業のハードルは高いです。もし、メディカルエステの開業を検討しているのであれば「一般社団法人メディカルエステ協会」のような開業を支援している団体に相談するのがおすすめです。

もちろん、メディカルエステで勤務した経験を活かして、一般的なエステサロンを開業するのもおすすめです。メディカルエステで勤務する中で「どのような施術が人気なのか」「どのような悩みを抱えている方が多いのか」などを調べておくと、開業時に集客で困ることが少なくなるでしょう。

メディカルエステは看護師のセカンドキャリアとしておすすめ

メディカルエステは看護師資格を活用できる仕事であり、セカンドキャリアとしておすすめです。特に自分のサロンを持ちたい、独立したいと考えている方にとっては、魅力的な選択肢といえるでしょう。

メディカルエステへの転職はスムーズに進まない場合も多いです。早めに転職活動を開始し、美容に関する勉強も進めておきましょう。生活習慣を見直し、肌ケアやヘアケアを行なって、見た目を整えることも大切です。