セルフエステの開業を検討していて、メニューにハイフを追加しようと考えている方は多いのではないでしょうか?ハイフな人気の施術であるため、集客に繋がる可能性は高いでしょう。実際に、ハイフの施術を受けられるセルフエステサロンはあります。

しかし、エステサロンにおけるハイフは違法行為の可能性が高いことを知っていますか?ハイフをメニューに追加する前に、法律について知っておかないと法を犯してしまう可能性があります。

本記事ではセルフエステにおけるハイフの違法性について紹介いたします。

  1. セルフエステで医療ハイフを行うのは違法
  2. エステハイフは医療ハイフより効果が薄い
  3. セルフエステでハイフを導入するメリット
  4. ハイフに対する世間のイメージに注意
  5. セルフエステではエステハイフを導入しよう

セルフエステで医療ハイフを行うのは違法


セルフエステで行われているハイフには「医療ハイフ」と「エステハイフ」の2種類があります。医療ハイフをエステサロンで行うと違法行為になる可能性がありますが、エステハイフについては問題はありません。

なぜ医療ハイフは違法でエステハイフが合法なのか、詳しい理由について詳しく解説いたします。

医療ハイフが違法になる理由

医療ハイフは皮下組織に直接影響を与えることで効果を得る施術です。この皮下組織に直接影響を与える行為は、医療行為に該当する可能性が高いです。

医療行為はもちろん、医師免許を所有している方でなければ行うことができません。そのため、医師免許を所有していないエステティシャンや一般の方が行うと、医師法に抵触していると判断される可能性があります。

医療ハイフが医師免許を必要とする医療行為に該当するかどうかについては、明確な基準が設けられていません。裁判例もなく、確実に違法であると判断するのは困難です。しかし、トラブルが多く発生していることから、仮に裁判が行われたとしたら違法と判断される可能性は高いといえるでしょう。

違法とみなされなかったとしても、医療ハイフは出力が高いため火傷のようなトラブルに発展する可能性があります。セルフエステサロンではお客様自身がマシンを操作するため、トラブルが起こるリスクはより高いです。

トラブルが発生してしまうと、サロンの評判が大きく下がりかねません。セルフエステで医療ハイフを行うのは絶対に避けるようにしましょう。

エステハイフが合法な理由

エステハイフは直接組織に影響を与えない程度の弱い超音波を面で照射し、肌内部の温度を上げていく仕組みとなっています。重要なのは医療行為かどうかの判断基準である「皮下組織への直接的なアプローチ」を行っていない点です。

肌内部に影響を及ぼしてはいるのですが、直接的ではないため医療行為には該当せず、医師免許も必要ありません。セルフエステで一般の方がエステハイフを行ったとしても、法的には全く問題はありません。

セルフエステではハイフに関連して数多くのトラブルが報告されていますが、その多くは医療ハイフをエステサロンやセルフエステで行ったケースです。エステハイフによってトラブルに繋がった事例はほとんどありません。

エステハイフは出力が医療ハイフと比べておさえられているため、肌内部の温度が上昇したとしても火傷に繋がるリスクは低いです。医療ハイフと比べて、そもそもトラブルが起こりづらい仕組みになっています。

安全に施術を行うことが可能なハイフとして、エステハイフはセルフエステだけではなく、多くのサロンのメニューに取り入れられています。これからセルフエステの開業を考えている方は、医療ハイフを導入することがないよう十分に注意してください。

エステハイフは医療ハイフより効果が薄い

エステハイフは医療ハイフと比べて効果が薄いという点に注意してください。効果を得るためのメカニズム自体は医療ハイフとエステハイフで変わりません。どちらも肌に超音波を照射して、熱エネルギーによる刺激を得ることで効果を得ています。

しかし、医療ハイフは超音波を一点に絞って照射をしています。超音波の力を集約しているため、出力が高く皮膚の深部にまでアプローチが可能です。一方でエステハイフは弱い超音波を面で照射しているため、出力はそれほど高くありません。

そのため、エステハイフは医療ハイフと比べて効果が弱い傾向にあります。エステハイフと医療ハイフでは、得られる効果に違いがある点は理解しておきましょう。

セルフエステでハイフを導入するメリット

エステハイフであれば、セルフエステのメニューに加えたとしても違法性はありません。トラブルが起きる可能性もそれほど高くはないため、リスクはほぼないでしょう。

しかし、医療ハイフと比べると効果は落ちてしまうため、メニューに加えるべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?ここではセルフエステのメニューにハイフを加える以下のメリットについて解説いたします。

  • ハイフの注目度は高まっているため集客しやすい
  • 安く利用できるハイフは人気が高い
  • サロンへのサポートも充実しているマシンも多い

ハイフの注目度は高まっているため集客しやすい

ハイフの需要は業界全体で高まり続けており、ユーザーからも人気が高いです。ハイフができるセルフエステは増えつつありますが、まだそれほど多くはありません。他のセルフエステと比べて大きな差別化になり、集客に繋げやすいのは大きなメリットでしょう。

安く利用できるハイフは人気が高い

医療機関でハイフの施術を受けようと検討している方は多いです。しかし、医療機関でハイフの施術を受ける際の費用はかなり高額であるため、それを理由にためらってしまう方も少なくありません。

セルフエステであれば人件費を節約でき、機器の導入にかかる費用も医療機関と比べると安めなため、低価格帯でハイフを提供できます。格安でハイフが利用できるとなれば、より多くの集客を見込める可能性は高いでしょう。

アフターサポートが充実した機器が多い

エステハイフは出力が抑えめであるため、万が一のトラブルに繋がる可能性は低いです。お客様に対して丁寧に使い方を説明すれば、トラブルが起こることはほぼありません。しかし、実際にハイフに関連したトラブルが起こっているのは事実であるため、不安に感じている方もいるかもしれません。

ハイフマシンの中には、保証制度が充実しているものがあります。保証制度が充実しているマシンを選ぶことで、万が一のことが起こった場合も保証が受けられるのはメリットといえるでしょう。

ハイフに対する世間のイメージに注意


エステサロンで行われているハイフの施術では、様々なトラブルが起こっています。その多くは医療行為に該当するハイフの施術であり、エステハイフとは異なります。しかし、世間の方々は詳しい事情については知らないことが多いです。

エステハイフをメニューに加えることでサロンのイメージ悪化に繋がる可能性がある点には注意しましょう。ホームページに「医療行為に該当しない」「合法の範囲内でハイフの施術を受けられる」などの補足説明を加えるとユーザーに安心感を与えられます。

セルフエステではエステハイフを導入しよう

セルフエステで医療行為に該当するハイフの施術を行うのは違法です。医療行為に該当するかは導入するマシンによって異なります。セルフエステでエステハイフを行うのは問題ありませんが、機種選定次第で違法になる可能性がある点には注意してください。

そしてトラブルが多く発生している施術である点も理解しておく必要があります。エステハイフであればリスクは低いとはいえ、一切トラブルが起こらないとは限りません。お客様に対して丁寧に説明を行い、誰が施術を行ったとしてもトラブルが起こらないような環境を構築しましょう。

他の施術に関してもトラブルが起こるリスクはあります。セルフエステを開業する際には、お客様の安全を何よりも第一に考えてください。