エステサロン経営ノウハウ
エステサロンは副業で経営する方がお得?メリットと注意点
美容業界の需要が拡大するとともに、セルフエステやシェアサロンなど、様々な業務形態が増えています。会社員として働きながらエステティシャンをする方も中にはいます。
そこで今回のコラムでは、エステサロンの副業経営についてお話ししていきます。エステサロンの開業を検討している方は、経営方法の1つとして、参考にしてみてください。
エステサロンは副業でも経営できるの?
エステサロンを副業で経営できるのか、疑問に思う方もいるでしょう。
結論から申し上げますと、エステサロンは副業での経営がしやすい業種の1つです。サロンのタイプによっては、美容機器も必要なく自宅でも施術を行うことができるので、必要な知識とスキルがあれば誰でも簡単に始められます。
SNSや予約サイトを活用することで、無料で集客でき、初期費用も必要最低限に抑えられます。主な経営パターンは2つあり、働き方や目的に合わせて向き不向きがあるので、それぞれの特徴を確認しましょう。
個人で経営する場合
1つ目は、個人で経営するパターンです。自宅の空き部屋や、マンションの1室を借りて経営する方法です。個人で行うため、集客から予約、施術まで全てを自身で行う必要があります。
あくまでも本業の傍らで行っているので、勤務時間外や休日の時間を使用して経営します。そのため、稼働できる時間は短く、体力や生活スタイルと相談しながらの働き方が求められます。
1日で対応できる顧客の数が限られているため、月収はさほど高くありません。本業の収入がメインで、プラスアルファでお金を稼ぎたい方におすすめです。
スタッフを雇って経営する場合
2つ目はスタッフを雇用して経営するパターンです。自身のお店を持ち、スタッフに管理させる方法です。サロンのためにフルタイムで勤務してくれる方を雇うことができれば、テナントの契約やスタッフの雇用など、サロンの管理業務さえ行えば、SNS運用や施術など簡単な業務はスタッフに任せられます。
自身は本業に集中しつつも、収入を増やすことができ、余裕があればチェーン展開やFC展開も夢ではありません。
エステサロンを副業で経営するメリット
- 収入を安定させられる
- リスクが低い
- ライフスタイルに合わせられる
- 独立しやすい
収入を安定させられる
経営さえ上手くいけば、本業と副業のどちらからも収入を得ることができます。本業だけでは収入に満足していないという方でも、副業でまかなうことが可能です。
エステサロンは対応した顧客の数次第で売上が伸びるので、努力次第で大幅な収入アップが期待できるでしょう。
リスクが低い
本業の収入があるので、副業のエステサロン経営が失敗しても、生活に困ることはありません。リスクが低い分開業のハードルは低いです。
本業として独立する場合は、損益を考えると初期投資も多くする必要があり、閉業時のリスクは高まります。失敗を恐れずに始められる点は副業で経営する大きな利点です。
ライフスタイルに合わせられる
本業の収入が安定していれば、副業の売上を無理に伸ばす必要がないため、自身のペースで働けます。ストレスを感じにくく、楽しみながら働けるでしょう。
独立しやすい
副業でエステサロンを経営することで、自分のペースで美容に関する知識や施術技術を学ぶことができます。実際のお客様を対応しながら学ぶことができるので、より実践的なスキルが身につきます。
また、学びながら、お客様から収入を得ることもできます。本業の収入もあるので、独立用の資金調達もしやすいです。
エステサロンを副業で経営する際の注意点
ここでは、エステサロンを副業で経営する際の注意点を紹介します。
- スケジュールの管理に気を付ける
- 本業に支障が出ない範囲で経営する
- 確定申告が必要
- 初期投資は控えめにする
- 副業でも十分な知識と技術が必要
スケジュールの管理に気を付ける
本業の傍らで経営するため、スケジュールの管理が従来よりも大変です。個人で行う場合は特に、予約や顧客情報の管理も行わないといけないので、本業やプライベートとのスケジュール調節が複雑です。
スケジュールの管理を疎かにすることでお客様に迷惑をかけると、信頼を失い、経営状況に悪影響を及ぼしかねません。安定した経営を目指すためには、時間に余裕を持ってスケジュールの管理をしましょう。
本業に支障が出ない範囲で経営する
エステサロンの経営はあくまでも副業です。本業に支障が出ない範囲で行ってください。仮に副業の比重が大きくなるようでしたら、本業にするのも1つの手です。
また、自身の勤務先が副業を認めているかは事前に確認しましょう。契約内容によっては、法に触れてしまい、罰則を与えられることもあります。
確定申告が必要
雇われている場合、一般的には雇用先が年末調整を行ってくれます。副業でサロンを経営する場合は、個人事業主と同じように自身で確定申告を行う必要があります。本業とは全く別の収入なので、必ず行ってください。
また、納税のタイミングで、副業をしているかどうかが勤務先に明らかになります。副業禁止の場合は、解雇や罰則を受ける可能性もあるので、必ず勤め先の契約内容を守って副業を始めてください。
初期投資は控えめにする
副業で経営するメリットの1つに「リスクが低い」点があります。しかし、業務用美容機器の購入をする際や、新たにテナントを借りる場合は、初期投資が高くなります。失敗したときの損失は大きいので、安易に開業することはおすすめしません。
経営が軌道に乗るまでは、オールハンドで行えるようなマッサージやヘッドスパをメインに行い、徐々に事業拡大をするのがおすすめです。初期投資をかけて開業するのは、副業で経営するメリットがあまりありません。本格的に開業する場合は完全に本業にすると良いでしょう。
副業でも十分な知識と技術が必要
当然ですが、副業で開業するからといって、美容に関する知識が疎かになっていいわけではありません。本業の傍らではありますが、セミナーや講習に参加し、美容に関する知識や技術を身につけましょう。
また、開業となれば、経営に関する知識も必要です。美容系のセミナーだけでなく、経営者向けの講習会などにも参加しておくことをおすすめします。
副業でエステサロン経営を成功させるコツ
- 本業に余裕がある時に開業する
- 顧客ファーストを徹底する
副業でエステサロン経営を成功させるコツは、上記の2点です。それぞれ解説します。
本業に余裕がある時に開業する
副業で開業をする際、多くの方が本業との兼ね合いが上手くできず、失敗しています。いくつか理由はありますが、本業が忙しく副業に労力や時間をあまり割けない点が最も大きな要因でしょう。
時間的な余裕がないとミスを起こしやすく、同じプランでも異なる結果に繋がりかねません。なるべく本業が落ち着いており、副業に時間が割けるタイミングで開業をするのがおすすめです。
また開業後も、本業の忙しさ次第では経営時間を短縮するなどし、臨機応変に対応しましょう。
顧客ファーストを徹底する
副業の場合、本業で経営する時よりもお客様と関わる機会は少ないです。従来のサロンよりもお客様対応に力を入れ、少しでも良い評価を受けておく必要があります。
特に個人サロンの場合は、顧客数が少ないため、個人の意見が全体に影響を与えやすいです。一人ひとりに寄り添い「また利用したい」と思ってもらえるように意識して働きましょう。
副業でエステサロン経営を始めて収入アップ!
今回のコラムでは、副業でエステサロンを経営するメリットや注意点を解説しました。
副業として開業しやすいエステサロン。ぜひあなたも始めてみてはいかがでしょうか。
この記事の執筆者
業務用痩身機器比較サイト編集部
業務用痩身機器比較サイトは、元エステサロンオーナー、元美容機器メーカー営業をはじめとした美容のプロが業務用痩身機器を徹底比較して紹介するWebサイトです。エステサロンの運営に長年携わってきたノウハウを活かし、サロン経営に挑戦する方にとって役立つ集客の方法や売上を伸ばすコツ、痩身機器の選び方なども紹介してまいります。