キャビテーション施術を受けたいと思っているものの、「耳鳴りがする」「副作用がある」などと聞いて、不安を感じていませんか。

たしかに、キャビテーション施術によって体調に影響を及ぼすケースはありますが、実際にはほとんど副作用が起こることはないため、過度に心配する必要はありません。

このコラムでは、キャビテーションによって起こる可能性がある副作用と、気になる耳鳴りについて解説しています。施術が受けられない人の特徴もまとめているので、安全にキャビテーションを利用できるよう、あわせてチェックしてください。

  1. キャビテーションとは
  2. キャビテーションはダウンタイムなし
  3. キャビテーションで起こるかもしれない副作用
  4. キャビテーションの施術を受けられない人とは?
  5. キャビテーションの効果を高めるには
  6. キャビテーションを受ける際は副作用も知っておこう

キャビテーションとは


キャビテーションは、超音波を用いて脂肪細胞にアプローチする施術方法です。美容機器から出る超音波によって体内の脂肪層に気泡を発生させ、脂肪細胞に衝撃を与えます。

メスや針を使わずに部分的なサイズダウンを目指せるのが特徴で、切らない脂肪吸引とも呼ばれています。施術中は肌の上で機器を滑らせるだけなので痛みがほとんどなく、心地よい温感を感じる人も少なくありません。

施術後の期間に水分補給や運動、セルフマッサージを心がけることで老廃物が排出されやすくなり、より効果を実感できるようになります。

キャビテーションはダウンタイムなし


キャビテーションの大きな魅力の1つとして、ダウンタイムがほぼないことが挙げられます。

一般的に、美容医療や痩身施術には、術後の腫れや内出血、安静が必要になるダウンタイムがつきものです。しかし、キャビテーションは身体を傷つけない施術なので、施術後すぐに普段通りの生活に戻れます

施術自体が1回あたり30〜60分ほどで終わるため、仕事帰りや家事の合間に気軽に受けられるのも利点です。特別なアフターケアは不要で、その日のうちにシャワーや軽い運動などもOKとされています。

キャビテーションで起こるかもしれない副作用


キャビテーションは、体に傷を付けない施術ですが、人によっては体の不調を感じる人もいます。ここでは、キャビテーション施術で起こる可能性のある副作用について解説します。

施術中の耳鳴り

キャビテーション施術中によくあるのが、耳鳴りのような音を感じる現象です。これは超音波の振動が骨に伝わり、起こるものと考えられます。

人によって聞こえ方や音の大きさは異なりますが、キーンというような音を感じるといわれています。これは施術による一時的な反応であることが多く、出力調整などによって改善されます

施術後にこの音が残ることはほとんどありません。ただし、骨伝導を不快に感じる場合や耳に既往症がある場合は、カウンセリングの際に相談し、無理のない施術を選択することが大切です。

施術後のだるさ

キャビテーション施術後には、体のだるさを感じる人もいます。これは、リンパや血流を通じて老廃物を排出しようとする、デトックス反応の一種です。

施術によって代謝機能が活発になり、エネルギーを消費するため、疲れやだるさを感じます。とくに代謝が落ちている人や、もともとむくみやすい体質の人ほど、こうした変化に気づきやすいです。

通常は半日〜1日程度で自然に回復することが多く、水分を多めに摂る、軽い運動を行うなど、代謝を促す工夫をすることで回復がスムーズになります

施術部位に赤みが出る

キャビテーション施術では、機器を肌に滑らせながら使用するため、摩擦や温熱の刺激によって皮膚の表面に軽度の炎症反応が起きることがあります。とくに、敏感肌や乾燥肌では赤みが出やすい傾向がありますが、ほとんどの場合、翌日には自然に落ち着きます

もし赤みが出た場合は、冷やしたタオルで優しくクールダウンし、強くこすらないよう注意しましょう。炎症が続くようであれば、施術を受けた施設に相談してください。

場合によっては皮膚のたるみを引き起こす

急激に脂肪が減少すると肌にたるみを感じるケースがありますが、キャビテーション施術によって起こることはほぼありません。しかし、同時に別のダイエットを行っていて急激に痩せるといった場合には、皮膚がたるんでしまう可能性があります

たるみを防ぐためには、引き締め効果が期待できるRFやEMSを併用するほか、施術後の十分な保湿などが有効です。

キャビテーションの施術を受けられない人とは?


キャビテーションはダウンタイムのない安全な施術ですが、超音波を用いる仕組みから、施術を受けられない人もいます。無理をして行えば健康被害につながる恐れがあるため、該当する場合は施術を避けましょう。

普段から頭痛や耳鳴りがある

普段から頭痛や耳鳴りを感じている人は、キャビテーション施術を避けたほうがよいでしょう。キャビテーションは、施術中に「キーン」という音が耳に伝わることがあり、これが症状を悪化させる恐れがあります。

軽度な症状であっても、念のため医師に相談してから判断することが大切です。医師の診断によって施術可能と判断された場合でも、トラブル防止のため、サロン側にもきちんと状況を伝えておきましょう。

妊娠中または妊娠の可能性がある

妊娠中または妊娠の可能性がある場合には、キャビテーション施術を受けることができません。妊娠中の体は非常にデリケートで、ホルモンバランスの変化や血流の変動により、普段は問題ない刺激でも思わぬ影響を及ぼす可能性があります。

キャビテーション施術自体がお腹の赤ちゃんに影響するという根拠はないものの、万が一のリスクを避けるため、サロンやクリニックでは施術を断るのが一般的です。

内臓・皮膚に疾患がある

キャビテーションは、直接体に働きかける施術のため、内臓や皮膚に疾患がある場合は施術を受けられないケースがほとんどです。

内蔵が本来の機能を十分に果たしていなければ、施術によって増えた老廃物を適切に処理できず体の負担になる可能性があります。皮膚疾患がある場合は、機器による刺激や摩擦が症状を悪化させる恐れがあるため、施術を断られることが多いです。

体内に金属が入っている

ペースメーカーやインプラントなど、体内に金属が埋め込まれている人は、キャビテーション施術を受けられません。キャビテーションの超音波が金属に干渉して熱や電磁反応を引き起こすリスクがあり、命に関わる重大なトラブルにつながる可能性があります

サロンやクリニックではカウンセリング時に金属の有無を確認されることが多いですが、必ず正直に申告してください。

キャビテーションの効果を高めるには


キャビテーションの効果を最大限に引き出すには、以下の点を意識することが大切です。

  • 生活習慣も意識する
  • やり過ぎない
  • 体調が悪いときは施術を受けない

キャビテーション施術だけで理想の体型を手に入れるのは難しく、日頃の生活習慣と合わせて取り組むことが効果アップのカギになります。

施術後に老廃物を体外に排出するためには、代謝がしっかり働いていなければなりません。水分をしっかり摂る、バランスの良い食事を心がける、適度な運動を取り入れるなど、健康的な生活習慣を意識しましょう。

また、早く痩せたいからといって、頻繁に施術を受けるのは逆効果です。キャビテーションは、1〜2週間に1回のペースで、継続的に行うことが推奨されています。

体調不良のときは施術を受けず、しっかり休んで体を労わりましょう。万が一施術で体調が悪化してしまえば、効果的に通うのが困難になってしまいます。

キャビテーションを受ける際は副作用も知っておこう

キャビテーションは、ダウンタイムのない切らない脂肪吸引として人気がありますが、まったくリスクがないわけではありません。超音波を用いる仕組みのため、人によっては耳鳴りを感じたり、だるさを覚えたりすることもあります。

安全のため、妊娠中や持病がある人、体内に金属が入っている人などは、施術が受けられないため注意が必要です。