人気サロンを目指す上で非常に重要なのが集客です。
どれだけ高い技術を持ったエステティシャンが在籍していても、お客様が来なければ何の意味もありません。

効率的な集客方法はいくつか挙げられますが、そのうちの一つが口コミです。
ネット上の口コミやレビューの重要性は年々高まっており、特にエステサロン業界においては、ほとんどのユーザーが事前に口コミをチェックしてどのサロンに行くか決定します。

現代では口コミを増やすことはそれほど重要なことであるため、今回のコラムで詳しく解説していきます。

  1. 口コミは自然には集まらない
  2. 口コミを増やすメリット
  3. MEO対策とは?
  4. エステサロンで口コミを増やす方法
  5. 虚偽の口コミはペナルティに!
  6. 悪意のある口コミの対処法
  7. まとめ

口コミは自然には集まらない

まずサロンオーナーが理解しておかなければいけないことは、口コミは勝手に増えるものではないということです。
数あるエステサロンの中には、開業して間もないのに多くの口コミが付いているサロンもあれば、長年運営しているにも関わらず、たった数件の口コミしか付いていないサロンもあります。

つまり、口コミが増えることには明確な理由があります。
その点を意識し、実行していかないと、口コミによって来店数を増やすことは困難でしょう。

口コミを増やすメリット

口コミの増加は来店数の増加に大きく影響することは間違いありません。
ただ、効率的に口コミを増やしていくためにも、具体的にどのような影響があるのか、あらためて理解しておきましょう。

  • ユーザーの来店ハードルを下げる
  • サロンのことを知ってもらえる
  • コストをかけずに集客できる

ユーザーの来店ハードルを下げる

現代において、口コミの数はそのエステサロンの人気度を指すと言っても過言ではありません。
例えば飲食店でも、同じ距離に似たようなレストランがあれば、より口コミの数が多い、あるいは口コミの評価が高い方を選びますよね。

つまり、口コミが多いということはそれだけサービスが評価されているということ。
特にエステサロンは新規顧客の獲得が難しいビジネスですが、口コミが付いていれば信頼度も上がり、ユーザーにとっての来店ハードルが下がります。

サロンのことを知ってもらえる

2つ目のメリットは、エステサロンのことを知ってもらえるということです。
仮に熱心な1人のファンが、自身のサロンについて詳しくレビューしてくれた場合、他のユーザーに何が良かったかを具体的に伝えることができます。

また、低評価の口コミが付くことも一概に悪いことだけではありません。
何が不満だったかを具体的に指摘してもらうことで、今後の改善に活かすことができます。

コストをかけずに集客できる

  • チラシ
  • 看板
  • Web広告

など、現在は様々な集客手段がありますが、口コミの魅力はコストをかけずに集客できるという点です。
一般的に、広告宣伝費はエステサロンのランニングコストの中でも高い割合を占めますが、口コミによって最小限のコストで集客できるようになれば、大きな利益をもたらします。

代表的なツールとしてはGoogleマップが挙げられますが、そこで重要になってくるのがMEO対策です。

MEO対策とは?

MEOは「Map Engine Optimization(マップ・エンジン・オプティマイゼーション)」の略で、日本語では「マップエンジン最適化」と表現されます。
そしてMEO対策を一言で表すと、「Googleマップでより上位に表示させること」という意味になります。

似たような言葉に「SEO」がありますが、MEOのGoogleマップに対し、SEOはGoogleやYahoo!といった検索エンジンで上位表示させることを目的にしています。
なぜMEO対策が重要なのかというと、例えば「エステサロン 渋谷」と検索した時、より上位に表示された方が来店されやすいためです。

Googleマップの表示順位が決まる基準はいくつかありますが、口コミの数や評価の高さは特に重要な項目の一つです。
つまり、口コミを増やすことはGoogleマップでの上位表示に繋がり、来店数の増加に有効ということになります。

エステサロンで口コミを増やす方法

口コミを増やす方法を具体的に解説していきます。
全てではなくても、以下のことを実行してみましょう。

  • 口コミへの導線を確保する
  • 既存の口コミに返信する
  • キャンペーン・割引を実施する
  • SNSを活用する
  • 質の高いサービスを徹底する

口コミへの導線を確保する

お客様に口コミを投稿してもらうには、投稿までの導線をサロン側が引いてあげる必要があります。

例えば、スマホでGoogleマップや口コミサイトを開くことすら、ユーザーにとっては一つのハードルです。
そのため、店内にQRコードを掲載したポップを設置しておくだけでも、口コミを投稿してもらえる可能性が高まります。

本来、口コミを投稿することはお客様にとって何のメリットもないことなので、そのことを踏まえた上で、サロン側がサポートすることが重要です。

既存の口コミに返信する

色々な店舗のレビューを見ていると、中には一つひとつ口コミに返信しているエステサロンもあります。
手間はかかりますが、きちんと感謝を伝えることでそのお客様だけでなく、その口コミを見たユーザーにも親近感を与えることができます。

その際、大切なのは低評価の口コミにも平等に返信することです。
サロン側に不備があった場合、丁寧に謝罪することで、サロンの誠実さをアピールすることにも繋がります。

キャンペーン・割引を実施する

口コミを投稿してくれたお客様に対し、何か特典やサービスをプレゼントしたり、割引を適用するなどのキャンペーンを行うことも効果的です。
お客様にはっきりとしたメリットを提示できるので、実際に口コミを投稿してもらえる可能性も高いです。

ただ、媒体によっては何らかの特典や割引によって口コミを促す手法は禁止されています。
口コミを投稿する媒体の利用規約をよく確認した上で行いましょう。

SNSを活用する

TwitterやInstagramなどでは、店名で検索すると、利用経験のあるユーザーのレビューが表示されることが多々あります。
Googleマップや口コミサイトとは異なりますが、近年はこのような方法でSNSしているユーザーも急増しています。

もともとSNSは口コミなどのWebマーケティングと非常に互換性が高いので、エステサロンの公式アカウントを作成し、地道に更新し続けていくことで、口コミの増加にも繋がります。

質の高いサービスを徹底する

質の高いサービスを提供するだけで口コミが増えるとは限りません。
ただ一方で、質の高いサービスなしに口コミが増えることはないということを理解しておきましょう。

ユーザーが口コミを投稿する心理の一つが、自らが体験した素晴らしいサービスを、他の人にも共有したいということです。
そう思わせるためには、サービス品質の追及は欠かせないため、口コミを増やすためにも徹底していきましょう。

虚偽の口コミはペナルティに!

口コミを増やしたいがために

  • お客様を装って自ら口コミを投稿する
  • 知り合いに頼んで★5の評価を付けてもらう

このようなことを行う人がいますが、基本的にどの媒体であっても、虚偽の口コミはNGです。
ペナルティの対象になると、その媒体の活用を禁止されてしまう恐れもあるため、控えましょう。

悪意のある口コミの対処法

サロン側には非がないにも関わらず、悪意のある口コミを付けられてしまう恐れもあります。
何の根拠もないのに、サロンの信頼度を下げられてしまうと、少なからず損失を被ることになります。

Googleマップや予約サイトでは、基本的に口コミを削除することはできませんが、一部例外もあります。
例えば、誹謗中傷や名誉棄損にあたる可能性がある口コミは、運営元に申請することで削除してもらえる可能性が高いため、もしもの場合には問い合わせてみましょう。

まとめ

エステサロンを含め、サービス業においては口コミが非常に大切です。
開業したばかりで知名度がない状態でも、口コミ対策を行うことで効果的に集客できる可能性が高まります。

そのためにも、今回のコラムで紹介した手法をぜひ試してみてください。
いずれもすぐに効果が出るわけではないため、地道な努力が必要ですが、人気サロンになるためにも、ぜひ挑戦してみてください!