エステサロンの開業にあたり、多くの方が業務用美容機器選びに悩まされています。種類や価格、効果は様々で、どれを選べば良いか簡単に判断することができないでしょう。また、新品の購入だけでなく、中古品やレンタルサービスを使用する選択肢もあり、検討すべき項目は多岐にわたります。

そこで今回のコラムでは、業務用美容機器のレンタルに着目してお話しします。エステサロンが業務用美容機器をレンタルするメリットや、レンタルの際に注意すべき点を解説するので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

  1. レンタルできる業務用美容機器の種類
  2. 業務用美容機器の購入方法
  3. 業務用美容機器をレンタルするメリット
  4. 業務用美容機器をレンタルする際の注意点
  5. あなたに合った業務用美容機器選びで明るいサロン経営を!

レンタルできる業務用美容機器の種類

  • 業務用脱毛機
  • 業務用痩身機
  • フェイシャルマシン
  • HIFUマシン

など、近年はほとんど全ての美容機器をレンタルでき「新品の購入が当たり前」という時代ではなくなってきました。美容機器のレンタルを利用し、エステサロンを開業する人も多く、その存在は無視できません。

業務用美容機器の購入方法

  • 新品
  • 中古
  • レンタル

業務用美容機器を購入する方法は、上記の3つに分けることができます。それぞれの特徴を把握することで、レンタルのメリットや注意点を一層理解できます。ひとつずつ見ていきましょう。

新品

業務用美容機器の購入パターンで、最も一般的なのは新品の購入です。新品なので、当然製品の状態は良く、高い効果と耐久性を持っています。購入時から定期的にメンテナンスを行うことで、良い状態を保ちやすく、故障もしにくいでしょう。また、新品の購入であれば、故障時の対応や定期的なメンテナンスを無償で行ってくれるメーカー保証もついてくるので、万が一のトラブルにも強いです。

新品を購入するデメリットは、本体価格と購入時にかかる手間です。業務用美容機器は、高いもので500万を超える機種も多く、開業の際に最も費用がかかると言っても過言ではありません。予算が限られている方には、価格がネックになるでしょう。

また、新品の購入の場合、メーカーへの問い合わせからデモ機の体験、納品後の講習など、購入から実際にお客様に施術するまでに手間と時間がかかります。なるべく早く開業したい方や、規模拡大のために追加購入を検討している方には向いていません。

中古

中古品の導入は、新品と比べると費用を抑えて購入できる点が最大のメリットです。予算が限られている方や、複数台の機器を導入したい方が中古の美容機器を購入する傾向があります。最近になって、中古品の買取・販売を行う美容機器メーカーも増えており、需要の増加は明らかです。

一般的には、フリマサイトやリサイクルショップでお買い求めしていただくことができます。メーカーとのやり取りも必要ないので、購入から実際に導入するまでの時間を節約することが可能です。

レンタル

業務用美容機器の需要は年々増えていますが、安いものでも100万円前後するため、誰でも簡単に購入できる値段ではないでしょう。サロンの開業となるとその他にも出費は多く、美容機器の購入にかかるコストをあまり割けられないのが現状です。

そこで、生まれたのが美容機器のレンタルサービスです。月額制で業務用美容機器をレンタルすることが可能になり、費用を大幅に抑えられます。その他のメリットや注意点を、ひとつずつ解説していきます。

業務用美容機器をレンタルするメリット

  • 初期費用を抑えられる
  • 常に最新機器を使用できる
  • いつでも辞められる
  • メーカーとのやり取りが必要ない
  • 無料でメンテナンスしてもらえる
  • 税金対策できる

業務用美容機器をレンタルするメリットは、主に以上の5点です。

初期費用を抑えられる

レンタルをする1番のメリットは、何といっても初期費用の安さでしょう。契約費や初期導入費など、多少の出費はありますが、新品の購入と比較するとその差は明らかです。月額制なため、毎月のコストはかかりますが、まとまったお金を用意できない方はレンタルサービスを利用することで、気軽にサロンを開業することができます。

常に最新機器を使用できる

レンタル会社の多くは、様々な美容機器を揃えており、基本的には月額費さえ払うことで、どれでもレンタルすることが可能です。新型が発表されても、レンタル会社が導入する限りは、自身のサロンでも使用することができるでしょう。

様々な機器を試すことができるので、始めはレンタル利用をし、効果や施術のしやすさなどを比較した後に、気になった機器を購入するという方も少なくありません。

いつでも辞められる

新品の機器を購入した際は、初期投資が大きい分、経営が上手くいかなかったときの損益も膨らみます。一方レンタルの場合、使用したい月にその分のお金を払って使用しているため、途中で辞めることになっても大きな損はありません。

美容業界の競争は年々激しくなっているため、経営が軌道に乗るまでは美容機器をレンタル利用するという方も多くいます。

メーカーとのやり取りが必要ない

新品の購入の際にデメリットとなるメーカーとのやり取りは、レンタル会社が購入する際に全て行われます。サロンオーナーさんは、レンタルの手続きだけで良いため、時間と手間を省くことができます。

無料でメンテナンスしてもらえる

簡単なお手入れは自身で行う必要がありますが、定期的なメンテナンスや、消耗品の交換は、レンタル会社が全て行ってくれます。メンテナンスには専門的な知識が必要で、手間がかかります。管理会社に任せることができるのは大きなメリットでしょう。その分の時間やコストは、集客の工夫やスタッフ研修に充てることができます。

税金対策できる

個人事業主のサロンオーナーさんの場合、毎月の売上から経費を差し引いた金額が事業所得です。税金は、この事業所得に加算されます。美容機器の購入は経費に計上されますが、新品を一括で購入するよりも、毎月のレンタル費の方が、長い目で見たときに税金額を減らすことができます。

業務用美容機器をレンタルする際の注意点

  • 長期的にみると割高になる可能性がある
  • 中古品の可能性がある
  • 余計な費用がかかる

業務用美容機器をレンタルする際の注意点は、以上の3つです。本当にレンタルをするのが最善策かどうかの判断材料にしましょう。

長期的にみると割高になる可能性がある

レンタルの場合月額費の中には、メンテナンスや経営サポート費も計算されているため、長期的に見ると新品の購入よりもコストがかかります。先の経営状況を予想することは簡単ではありませんが、ある程度売上が安定するのであれば、途中で新品を購入するのもひとつの手です。費用を抑えたい方は長い目でコストを計算しましょう。

中古品の可能性がある

レンタル会社は、多くのサロンに美容機器の貸し出しを行っており、常に新品を用意しているわけではありません。一度レンタルしていた機器も、使用が終われば次の貸出先にレンタルされます。中古品が来る可能性があることは知っておきましょう。

また、レンタルできる機器の数には限りがあるため、注文数が多ければ、選択できる美容器の種類や型は少なくなります。最新機器を選べないこともあるので、事前に確認しておきましょう。

余計な費用がかかる

レンタルをする際、初期導入費や補償金など、新品の購入にはかからない費用が発生します。いくら初期費用が抑えられるからと言っても、ある程度の出費は覚悟しておきましょう。また、契約期間を迎える前に解約をする場合は、違約金も発生する可能性があるので、契約内容は事前に良く確認するようにしてください。

あなたに合った業務用美容機器選びで明るいサロン経営を!


今回のコラムでは、業務用美容機器をレンタルするメリットについてお話してきました。ご理解いただけましたでしょうか。

新品の購入やレンタルの使用など、サロンの経営プランや予算によって、向き不向きがあります。あなたに合った方法を検討し、明るいサロン経営を目指しましょう。