エステサロン経営ノウハウ
美容クリニックの起業が失敗するケースとは?成功するためには?
美容クリニックの起業を考えている方の多くは、経営が順調に進むか気になっているのではないでしょうか?
多額の利益を得ることも可能な美容クリニック経営ですが、全ての方が成功しているわけではありません。経営に失敗してしまい、多額の負債を背負うことになってしまった方もいます。
美容クリニック経営を成功させるためには、失敗事例を分析して理由を明確にし、事前に対策を考えておくことが欠かせません。
本記事では、美容クリニックの失敗事例について解説いたします。成功するためのポイントについても紹介しているので、美容クリニックの起業を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
美容クリニックの失敗事例3選
美容クリニックが失敗するケースは様々です。主なケースとしては以下の3つが挙げられます。
- 開業資金をかけすぎてしまう
- 集客ができない
- マネジメント能力が不足している
詳しい失敗事例の内容と対処法について解説いたします。
開業資金をかけすぎてしまう
美容クリニックの平均売上高は比較的高めです。そのため、開業資金を多めにかけたとしても、すぐに利益を得られると思い込んでしまう方が多いです。
もちろん、経営が順調に進めば返済可能でしょう。しかし、資金計画が甘く想定通りに集客ができず、借入の返済ができないといった事態に陥る可能性もあります。
多額の開業資金を借り入れると利息が増えてしまう点にも注意しなくてはいけません。借入の返済で困らないようにするためには、必要な開業資金の金額について慎重に検討しておきましょう。
「集客できる人数」「患者当たりの単価」などを計算し、売上見込みを考えておきましょう。返済ペースについてもある程度目途を立てておくことが大切です。
万が一、美容クリニック経営に失敗した場合は、借入金額がそのまま負債になってしまいます。今後の人生にも影響を及ぼしかねないので、金額については慎重に検討を行いましょう。
集客ができない
集客可能な人数について計算し、資金計画を立てます。しかし、想定通りに集客が実現可能とは限りません。思い通りに集客できないのは、美容クリニックが抱えやすい悩みの1つです。
集客できない理由としては主に次の2つが考えられます。
- 美容クリニックのコンセプトが不明瞭
- 具体的な集客戦略を立てていない
美容クリニックのコンセプトが不明瞭
美容クリニックの数は多く、集客をするためには他のクリニックとの差別化が必要です。自分の美容クリニックならではの強みを打ち出し、患者に魅力的に感じてもらわなくてはいけません。
そのためには、コンセプトを明確にしておく必要があります。「たるみ肌に対するアプローチ」「ニキビの改善」など、クリニックを利用したいと思うようなコンセプトを立ててください。
コンセプトを踏まえた上で美容クリニックの内装や集客戦略について考えていくことも重要です。
具体的な集客戦略を立てていない
美容クリニックがオープンしても、広告宣伝を行わなければ患者はほぼ来ないと考えてください。集客するためには、具体的な集客戦略を立てておかなくてはいけません。
オープンしてから集客戦略を考えるようでは、開業直後に思うような集客ができずコストだけがかさんでしまいます。どのようにして集客を実現するのか事前に考えておきましょう。
SNSを活用したり、チラシを配ったりといった方法が有効です。開業した地域やターゲット層によって適切な集客戦略は異なるため、効果が得られるのかも十分に検討しておきましょう。
マネジメント能力が不足している
お伝えしてきたケースは美容クリニック開業時に起こりやすい失敗です。しかし、集客が順調に進み、借入の返済も計画的に行えていたとしてもサロン運営が破綻してしまう場合があります。
考えられる最大の要因は、スタッフに対するマネジメント能力不足です。個人の美容クリニックであれば、スタッフが在籍していないため問題はないでしょう。しかし、美容クリニックの規模が大きいと、業務を遂行するためにスタッフの存在が欠かせません。
マネジメント能力が不足していると、スタッフが不満を抱いて離職してしまう可能性が高まります。施術の核を担っているスタッフが退職すると、今まで通りに美容クリニックを運営することができなくなってしまうでしょう。
お金をかけて新しく採用したスタッフが定着しないのも問題です。スタッフが定着せず、採用活動に時間がかかってしまうと、経営の実務や医療行為に時間を割くことができなくなります。スタッフの採用や教育にかかるコストも無駄になってしまいます。
結果として美容クリニックの経営に悪影響が及び、患者離れに繋がってしまうかもしれません。在籍しているスタッフを退職させないのはもちろん、新規で採用したスタッフが働き続けたいと思うようなマネジメントを行う必要があります。
美容クリニック開業を成功させる方法
美容クリニック開業を成功させるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
- 開業コンサルティングを利用する
- 立地を工夫する
- 人気が高いメニューを導入する
どれも重要なポイントであるため、しっかりチェックしておきましょう。
開業コンサルティングを利用する
美容クリニックを開業する上で、最もネックになるのが知識不足です。
開業を検討している方の多くは、施術に関しての技術は十分に有しているでしょう。しかし、美容クリニック開業において施術スキルと同じくらい大切になるのが経営能力です。
インターネットを活用して情報収集を行っても、経営をスムーズに進めるためには十分でないかもしれません。
そこでおすすめなのが開業コンサルティングの活用です。美容クリニックに特化している開業コンサルティングが存在するので、活用してみてください。開業について基礎的な知識を教えてもらえるのはもちろん、利益を増やすための方法や人材を確保する手段などのアドバイスを受けることも可能です。
自分だけで開業を行おうとすると、広告手段を考えていなかった、人件費にかかるコストを失念していたなど、見落としが出てしまう可能性があります。開業コンサルティングは過去の実績を活かしてサポートしてくれるので、開業の成功に大きく近づきます。
立地を工夫する
美容クリニックを開業する上で重要なのが立地です。なぜなら、集客のための広告手段やメニューなどは失敗しても後から変更可能な一方で、立地は変えるのが難しいからです。
どれだけ優れた集客戦略を立てたとしても、立地が悪ければ効果が発揮されない可能性があります。集客を行う上で立地は重要な要素であるため、通いやすさを重視して選んでください。
車利用が多い地域で開業する場合は、駐車場の確保も欠かせません。
人気が高いメニューを導入する
美容クリニックを差別化する方法としておすすめなのがメニューの工夫です。メニューには美容クリニックごとの特徴が反映されやすいので、他のクリニックでは行っていないものを取り入れましょう。
中でもおすすめなのがエステサロンの人気メニューの導入です。美容クリニックの施術は医師資格を活かしたものに偏りがちですが、現在は痩身エステやマッサージが受けられる施設も少なくありません。
エステメニューを取り入れることで、患者のターゲット層は広くなります。今まで集客できていなかった層に対して、アプローチを行うことが可能になるでしょう。
美容クリニック開業が失敗しない工夫を行おう
美容クリニック開業が失敗した事例の多くが事前に対策を考えていれば防ぐことができたものばかりです。準備不足が開業失敗に直結してしまうので、本記事を参考に徹底して対策を考えてみてください。
準備のしすぎで後悔することはありません。多額の費用がかかるので、万が一にでも失敗しないように万全の体制を整えましょう。
この記事の執筆者
業務用痩身機器比較サイト編集部
業務用痩身機器比較サイトは、元エステサロンオーナー、元美容機器メーカー営業をはじめとした美容のプロが業務用痩身機器を徹底比較して紹介するWebサイトです。エステサロンの運営に長年携わってきたノウハウを活かし、サロン経営に挑戦する方にとって役立つ集客の方法や売上を伸ばすコツ、痩身機器の選び方なども紹介してまいります。