エステサロン経営ノウハウ
魅力的なエステサロンの名前の決め方をわかりやすく解説
エステサロンを開業しようと思ったはいいものの、名前を決めるのに頭を抱える方は多いのではないでしょうか。エステサロンの名前は店自体のイメージや集客に大きく影響を与えます。一度決めてしまったら変更も容易ではありません。
本記事を参考に、エステサロンの名前を付ける際のポイントを押さえ、開業してから後悔しないようにしましょう。
エステサロンの名前が大事な理由
エステサロンの名前はお客様が抱くイメージに大きく影響を与えます。サロンの名前に含まれる言葉、名前の響き、文字にしたときの見た目などは、経営にプラスにもマイナスにも働く要因となり得ます。
「自分が好きな単語だから」「なんとなく自分の名前を入れたい」といったように根拠なく名前を決めてしまう方がいます。しかし、その決め方だとターゲットに認知してもらえなかったり、お店のコンセプトが伝わりにくかったりと、開業後に苦労をしてしまうかもしれません。
逆に、サロンのサービス内容やコンセプトが伝わりやすい名前にすることには、新規のお客様の印象に残りやすくなり、エステサロンの認知度が向上するというメリットがあります。
理由と根拠を明確にして、エステサロンの名前を決めましょう。
エステサロンの名前の決め方のコツ10選!
具体的な名前の決め方のコツについて解説していきます。できるだけ多くの項目を意識して名前を考えましょう。
- 提供するサービスがイメージしやすい名前にする
- コンセプトがわかりやすい名前にする
- 地名を入れる
- 覚えやすい名前にする
- SNSを意識した名前にする
- 省略されることを考慮して考える
- トレンドのキーワードを入れる
- インパクトを重視した名前にする
- 単語を組み合わせたり入れ替えたりしてみる
- 他のエステサロンの名前を参考にする
提供するサービスがイメージしやすい名前にする
エステサロンには顔のケアをするフェイシャルサロン、全身のケアをするボディ系サロン、ムダ毛を除去する脱毛サロンなど、たくさんの種類があります。施術の方法についても、機械で行うのか、人の手で行うのかなど様々です。
そのため、意味も読み方もわからないような名前では、お客様がどんなエステサロンなのかイメージすることができず、足を運びづらくなってしまいます。
名前を見ただけでどんなサービスを提供してるかがわかりやすいと、店側のターゲットとお客様の目的のずれを防ぐことにも繋がります。
ただし、わかりやすさを重視しすぎると無難な名前になってしまうので、オリジナリティとのバランスは考えるべきでしょう。
コンセプトがわかりやすい名前にする
エステサロンを開業する際に大事になってくるのがコンセプトです。コンセプトは事業の方向性や核となるもので、サロンの存在意義やサービスに対する価値観などの考え方を指します。加えて、経営方針に一貫性を持たせるという役割も果たしてくれます。
そんなコンセプトに沿ってエステサロンの名前を決めることで、ターゲットにサロンのイメージが伝わりやすくなります。さらに、コンセプトがわかりやすい名前であれば、何を強みとしているか、どんな雰囲気のサロンなのかがわかりやすくなり、競合店との差別化も図ることができます。
地名を入れる
お客様がどこのエステサロンに通うかを決める際には、受けたい施術の種類と地名を合わせて検索することが多いです。店舗名に地名が入っていると検索結果に表示されやすくなります。
将来的に複数店舗展開していくことを考えている場合は、名前に「○○店」というワードを入れておきましょう。検索結果に表示されやすくなります。
出店した地域の周辺に住まれている方に受け入れてもらえるかどうかは集客の上で重要になってきます。地名を意識することも名前を決定するコツの一つです。
覚えやすい名前にする
検索サイト経由で来店してもらうことを考えると、覚えにくい名前のサロンは最初の段階で候補から外れてしまいやすいです。
「おしゃれな店名にしたい」「響きが良い」ということだけを重視し過ぎた名前だと、読みにくかったり、字数が長くなってしまいます。
お客様が覚えやすい名前にすることで、本来通おうと思ってくれていたお客様が来店を諦めてしまう可能性を低くして、お客様の取りこぼしを防げます。
できるだけカタカナやひらがなにしたり、長くても10字程度に収めるなどの工夫をしましょう。
SNSを意識した名前する
インターネット検索が当たり前になった昨今、年々利用者が増加しているSNSを用いてエステサロンの宣伝をすることが大切です。
SNS上の検索では、「綺麗」「美意識」などのエステサロンを想起させる言葉を入れておくと検索に引っかかりやすくなります。
ただし、InstagramやTwitterのハッシュタグ検索ではハイフンなどの記号は使えません。各種SNSの特徴を踏まえたり、ユーザーに検索されることをイメージしながら名前を考えましょう。
省略されることを考慮して考える
名前の決め方の一つの基準として、「省略して呼びやすいか」という点が挙げられます。マクドナルドであれば「マック、マクド」、サイゼリヤであれば「サイゼ」などが良い例です。
名前の呼びやすさは覚えやすさに繋がります。どうしても長い名前になってしまうという方は、呼びやすい略称が思いつくものにしてみましょう。
トレンドのキーワードを入れる
現在トレンドになっているキーワードを入れるのも1つの手です。トレンドのキーワードはインターネットで検索されやすく、ホームページやSNS上での集客が期待できます。
年齢層や時代によって流行のワードは変わってきますので、エステサロンに来てほしいターゲット層を考慮した名前がおすすめです。
ただし、流行というのは去っていくものなので、時が進むと古くなってしまいます。流行に寄せすぎないように気を付けましょう。
インパクトを重視した名前にする
インパクトのある名前は良くも悪くも印象に残ります。
例えば「痩身エステサロン木村」という名前であれば、痩身を専門としたエステで、木村さんが経営しているサロンであるといった情報はわかりやすいです。しかし、インパクトはありません。
一方で、インパクトがある名前であれば話題にもなりやすく、記憶にも残りやすいです。さらに、インパクトが強いと名前からお店のジャンルがわからず、ついつい何のお店なのか気になって調べてしまう人も多いでしょう。
わかりやすさとインパクトのバランスは難しいですが、使いこなせるとお客様に覚えてもらいやすくなります。
単語を組み合わせたり入れ替えたりしてみる
単語の組み合わせや入れ替えによって名前を決めているところも多いです。
例えば、ブリジストンは創業者の名前である石橋から「stone」と「bridge」を組み合わせて作っています。人物名や場所、消費者への想い、強みとしている事業内容などを組み合わせたり入れ替えることで決めてみるのもおすすめです。
ことわざのような聞き覚えがある言葉の一部を違う言葉に置き換えた名前も頭に入ってきやすいでしょう。
他のエステサロンの名前を参考にする
全く名前が思いつかないという方は、他のエステサロンの名前をいくつか見てみましょう。
いろいろなサロンの名前を眺めていると、自分が好きな名前の傾向も見えてくるはずです。もちろん、名前をそのまま真似ることはできませんので、参考程度に留めておきましょう。
あまり売上が立ってないエステサロンよりも、人気なエステサロンの名前を参考にするのがおすすめです。
エステサロンの名前を決める際のチェックポイント!
名前を決めたら、その名前は本当に使える名前なのか、開業後に使いやすい名前なのかを確認しておく必要があります。チェックポイントがありますので、以下で一つずつ説明していきます。
- 近くに同じ名前の店舗がないか
- イメージの良くない単語が入っていないか
- 商標登録がされていないか
- ドメインが取得できるか
- 海外では変な意味になっていないか
- 納得のいくものになっているか
近くに同じ名前の店舗がないか
基本的に他のサロンと同じ名前、あるいはほとんど似た名前を使用するのはNGです。
競争の激しいエステサロンの業界。店舗の数も増えてきて、多くのオーナーがおしゃれさを重視した名前にする傾向があります。そのため、自然と似たような言葉が名前に入ってきてしまうこともあるでしょう。
近隣に同じような名前のお店があると、先にあったお店からクレームが入るという事態にもなりかねません。お客様に混乱を与えてしまうこともあります。
様々なリスクがありますので、違う業種のお店だとしても、極力同じような名前は避けましょう。
イメージの良くない単語が入っていないか
エステサロンというのは、身体のケアやデトックスを行う場所ですので、名前に「black」や「unlucky」といった単語が入るとイメージがあまりよくありません。印象が良くないと思った単語は極力使用しないようにしましょう。
商標登録がされていないか
商標登録とは商品やサービスの名前やロゴを特許庁に登録することです。商標登録をすることで商標権が認められ、第三者が同じような商品やサービスにその名前を使用できなくなります。
そのため、決めた名前が商標登録されていないかを確認することは必須で、トラブルの回避にも繋がります。インターネット上には商標登録されている名前を検索できるサイトがあるので、チェックしておきましょう。
商標登録にはサロンのイメージ向上やトラブル回避といったメリットが多くありますので、ご自身のエステサロンの名前も商標登録をしておくことをおすすめします。
ドメインが取得できるか
エステサロンを開業する上でホームページを開設しようという方も多いはずです。しかし、ドメインがないとホームページを作成できません。ドメインというのはインターネット上の住所ですので、サイトの運営にドメインの取得が必須になってきます。
ドメイン名は自由に決定できますが、サロンのホームページだと一目見て判別できるよう、ドメイン名にはエステサロンの名前を入れ込むのがおすすめです。
ただし、既に使用されているドメインは使用できません。他に似たようなサロン名が存在していると、ドメインが取得できない可能性がでてきます。エステサロンの名前を決める際には、そういった点も考慮すると良いでしょう。
ちなみに、ドメイン名を決める際に意識しておきたいポイントがありますので、以下に列挙しておきます。
- Webサイトのテーマや内容に合っているドメイン名にする
- 覚えやすい文字数のドメイン名にする
- Webサイトやブログと同じタイトルとドメイン名にする
- 誤った記号や単語を使わない
- 日本語のドメイン名は避ける
海外では変な意味になっていないか
普段私たちが日常的に使っている日本語だとしても、ローマ字表記することで全く意味が異なったり、マイナスな意味が込められた単語になったりする場合があります。
特に英語の場合、一部の意味しか日本では広まっていないものの、海外ではスラングとして使われているというケースも多いです。
店名はお店の顔であり、ホームページなど様々なところで使うものです。名前を決める際には、外国語にしたときの意味やネットスラングになっていないかなど、いろいろな観点で確認しておきましょう。
納得のいくものになっているか
エステサロンの名前の決定にはいろいろな部分で慎重にならなければいけませんが、最終的にはオーナー自身が一番納得の行く名前にすることが大切です。
名前はずっと付き合っていくもので、納得の行っていない名前のお店に対してモチベーションを保つのも難しくなっていきます。エステサロンのコンセプトなどを踏まえ、オーナー自身が愛着を持てる名前にしましょう。
魅力的なエステサロンの名前を考えよう!
エステサロンの名前の決定はあくまで開業プロセスの一つです。しかし、適当に済ませてしまうと、後々トラブルが起こったり、経営に支障が出てきてしまう可能性が否定できません。
オーナーの想いやコンセプトを表しつつ、お客さんの目を引くような名前が理想的です。時間をかけて慎重に決めることをおすすめします。
この記事の執筆者
業務用痩身機器比較サイト編集部
業務用痩身機器比較サイトは、元エステサロンオーナー、元美容機器メーカー営業をはじめとした美容のプロが業務用痩身機器を徹底比較して紹介するWebサイトです。エステサロンの運営に長年携わってきたノウハウを活かし、サロン経営に挑戦する方にとって役立つ集客の方法や売上を伸ばすコツ、痩身機器の選び方なども紹介してまいります。