エステサロン経営ノウハウ
エステサロン開業における助成金について
- エステサロン開業で助成金や補助金の資金調達ができる?【夢の創業!】
- エステサロン開業資金について
- 助成金制度とは
- エステサロン開業における助成金のメリットとデメリット
- エステサロン助成金の種類
- 助成金申請の条件
- 助成金申請の流れや対応について
- 助成金に関する注意事項
- まとめ
エステサロン開業で助成金や補助金の資金調達ができる?【夢の創業!】
「エステサロンビジネスを開始予定!」
「エステサロン経営で成功したい!」
夢の独立で意気込む一方で、本当に成功するのかが不安になるという方は多いと思います。そして、エステサロンをスタートしたい方にとって悩みの種になるのは、「資金繰り」ではないでしょうか?
「エステサロンを開業したい!」という方は必見!エステサロンを立ち上げる上で、助成金制度を使えば不安な気持ちも払拭されます。「エステサロンを開業したいけど、必要資金が高すぎて不安……。」という方も、この記事で一気に解決!
今回、開業前に知っておきたいことについてまとめてみました。エステサロンを運営していくにあたり、知っておいて損はない助成金について徹底解説します。この記事でお伝えする内容を知っておけば、エステサロン開業の非常に参考になるはずです!
エステサロン開業資金について
開業資金
店舗オープンまでに様々な準備や手続きをしないといけません。エステサロンを開業するにあたり、開業資金は必要になります。
初期投資で一番高い出費が、何と言っても場所代。契約内容によって変動しますが、賃貸マンション等の場合は、敷金礼金と併せて内装工事に費用が発生するので、約10万円~100万円程掛かります。
自宅で開業の場合は、内装やインテリア費で数万円~10万円程。賃貸よりも費用は安くなります。また、開業時に必要備品も一斉購入しなければなりません。サービス内容によっては、必要備品も変わってくるため、開業資金額も変わってきます。
運転資金
開業資金の次は、運営していく上で必要なランニングコストを用意しないといけません。サロンを運営し続けるには必要な資金となります。運転資金がなければ、固定費を始めとした必要備品や消耗品を補充することができません。
売上が伸び悩んだ月でも営業稼働ができるように、運転資金を準備をしておくことが重要です。自宅エステサロンの場合は、50万円~100万円程度の運転資金。賃貸マンション等であれば、100万円~500万円程かかります。
助成金制度とは
助成金制度とは、厚生労働省が新たに雇用の創出や、高齢者雇用の安定のために設けられているもの。起業家や中小企業等の法人を支援している制度です。これからサロンを運営する方であれば、注目すべき制度と言えるでしょう。
スタッフを雇用する場合や、助成金制度の条件に該当する場合は、返済の必要がないというメリットがあります。
助成金と補助金の違い
助成金
助成金とは適切な雇用があると判断した場合に交付される支援金のことを指します。申請条件を満たせば、不備がない限りは受給可能に。融資とは異なるので、返済の必要もありません。
補助金
補助金も経済産業省や中小企業庁が取り扱っている融資・補助金で返済の必要がないものです。補助金も同様に返済の必要がない制度になりますが、助成金と違って申請条件にはまっていても受けられない可能性も。
また、補助金制度は選考形式なので、助成金と違って必ず受給できるとは言えません。受給条件は、開業後の報告書が必須。まずは助成金申請を優先し、開業資金を確保した上で補助金申請をする方が賢明な選択でしょう。
【2021年】補助金の利用について
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、経済支援のために地方自治体から補助金が下りやすくなっています。補助金申請が通らなかった方も、再申請してみるとよいかもしれません。
エステサロン開業における助成金のメリットとデメリット
メリット
- 返済不要
- 企業の信頼度が増す
- 助成金を自由に使える
助成金のメリットは、何と言っても返済不要であること。労働者の失業予防や福利厚生の充実等の働きやすい環境を整えるために支給されます。
また、助成金が受給できることによって、国に労務環境が整備されていると認められていることになるので、公的融資が受け取ることが可能に。
受け取った助成金も、どの経費に充てるかも企業の自由。エステサロン開業者からすれば、助成金制度は大きなメリットです。
デメリット
- 受給まで時間が掛かる
- 申請期限厳守
- 申請の際にコストがかかる場合も
- 事務処理が多くなる
メリットが大きいように見える助成金制度ですが、当然ながらデメリットも存在します。不正受給を防ぐために、近年では受給要件が厳しくなってきており、受給するには専門的な内容が記載されている申請書を提出する必要があります。
専門知識が必要になってくるので、申請から受給までの時間がかかることも……。さらに、申請書の提出も期限が決まっているので、1日でも過ぎると受理されません。
労働環境が整備されていないような状況であれば、就業規則や労使協定を提出するのに資料の作成と改定をしないといけないので、逆に経費が掛かるケースも見受けられます。
エステサロン助成金の種類
キャリアアップ助成金
社員の待遇を改善することで申請できる助成金です。アルバイトやパートを始めとした契約社員を正規雇用した際に、スタッフ1人あたり57万円の助成金を受け取ることが可能に。
最大年間15名まで申請ができます。また、労働の生産性を上げるといった条件をクリアすると、支給額も増えるといった規程もあります。
人材開発支援助成金
人材育成や教育に力を入れている事業主に対して支給される助成金制度です。スタッフの技術向上や必要資格の取得のため、休暇制度や短時間労働制度などの社内検定制度を用意した場合に申請可能。
人材開発支援助成金はキャリア形成支援制度導入コースと職業能力検定制度導入コースが備えられており、両コースとも受け取れる助成金金額は47万円です。
地域雇用開発助成金
地域の雇用拡大のために作られた助成金制度で、指定の地域にエステサロンを開業した場合に受け取れる制度です。年間で40万円から最大で900万円を3年間支給。申請内容の条件に見合えば、5年間支給してもらえます。
エステサロン開業者は、運営場所が地域雇用開発助成金制度に該当するかをまずは確認しましょう。
両立支援等助成金(出生時両立支援助成金)
育児休業や介護休業を取りやすい環境づくりを目的として設置された助成金制度です。
スタッフが働きやすくなるために、育児や介護の仕事を両立に可能にする制度ですね。育児休暇や育児のためにフルタイムで働くことができないスタッフのために短時間勤務制度や育児・介護休暇を取得しやすい職場環境を整えたりすることが受給条件となります。
中小企業であれば、育児休暇1人目で57万円、2人目以降は約14万円の受給が可能に。この助成金は、今の職場環境を整える表明だけでは不十分で、具体的な施策をどのように実施するのかを計画し実行に移すといったPDCAサイクルを回す必要があります。
自治体独自の助成金
厚生労働省に申請する助成金以外に、各自治体が独自で実施している助成金制度もあります。受け取るには、フレックスタイム制の導入や、短時間勤務の制度といった福利厚生を採用することにより、助成金を受け取れます。
地域雇用開発助成金と同様、開業場所の自治体が取り組みを行っていないかを確認する必要があります。
助成金制度を活用しているエステサロンは少ない?
助成金は、応募条件を満たしていれば受給可能。しかし、多くのエステサロンは助成金制度を活用していない店舗が多い状況です。
これは、助成金制度のことを知らなかったり、公募から応募期限までの間が短かったりといった問題もあって、申請しているサロンは少ないと言われています。しかし、返済不要の助成金制度は申請しておいて損がない制度です。
どの助成金制度も、まずは応募することをおすすめします。助成金受給の対象かが分からない方は、専門の社会保険労務士に相談するのも1つの手段でしょう。
助成金申請の条件
前提条件
- 週20時間以上働く人に対する雇用保険の加入
- 株式会社であれば、社会保険への加入
- 従業員10名以上雇用している場合は就業規則を提出
助成金を受け取るにあたって、各助成金制度によって異なりますが、前提条件は最低限整備しておく必要があります。
助成金の申請について
助成金によって異なりますが、事前に事業計画書などを作成したりする必要があるため、申請前に雇用したりすると、申請自体ができなくなる場合もあるので注意が必要です。
税理士・社会保険労務士に委託するのもおすすめ
エステサロンを開業するにあたり、備品の選定や、開業場所の選択、認知を広めるために広告活動もするとなると、助成金申請だけでも骨が折れる作業ですよね。
申請内容も自分だけで行うとなると、専門知識を調べながら書類作成をしないといけないので、時間の効率も非常に悪いです。手間がかかって専門外のものであれば、専門知識を兼ね備えた税理士や社会労務士に委託することで効率性が増すので、おすすめです。
助成金申請の流れや対応について
- 応募可能な助成金を申請
- 申請した内容の活動をする
- 活動記録を提出する
- 承認
- 助成金受給
助成金申請から受給までの流れは上記の通り。社会労務士に相談しながら、応募可能な助成金を申請するようにしてください。ほとんどの助成金制度は、後払いのものが大半なので、開業資金に充てることはできません。
申請をしてから受給まで1年半程度の時間が掛かることも。そのため、最初の資金は用意しておく必要があります。助成金制度の概要は、定期的に変更されるので、厚生労働省のホームページを要チェックするようにしておくとよいでしょう。
助成金に関する注意事項
助成金制度は、内容が頻繁に変更されます。厚生労働省のホームページに掲載されているので、申請前には、必ずチェックするようにしましょう。
また、申請が通れば受給できる制度なだけあって、申請内容のケアレスミスや内容不一致といったことが起こりやすいもの。不安を感じたら専門家に相談するようにしましょう。
まとめ
エステサロン開業にあたって、当然、資金がないと何もできません。融資であれば、月々の返済を始め、固定費やその他の必要備品などで資金が掛かります。
助成金制度を上手く活用すれば、資金繰りに対する不安も解消されやすくなり、エステサロン開業も成功に繋がる可能性大です。開業を考えている方は、是非、助成金申請をしてより良い店舗運営をしていきましょう!
この記事の執筆者
業務用痩身機器比較サイト編集部
業務用痩身機器比較サイトは、元エステサロンオーナー、元美容機器メーカー営業をはじめとした美容のプロが業務用痩身機器を徹底比較して紹介するWebサイトです。エステサロンの運営に長年携わってきたノウハウを活かし、サロン経営に挑戦する方にとって役立つ集客の方法や売上を伸ばすコツ、痩身機器の選び方なども紹介してまいります。