コラム
キャビテーションのやりすぎには要注意!考えられる副作用を解説
切らない脂肪吸引とも言われ、身体を傷つけることなく脂肪の減少を目指せる施術として人気の高いキャビテーション。
メスも薬剤も使用しない施術のため、痛みや大きなダウンタイムがないのに、分かりやすい変化を得られることから人気の施術です。
ただし、少ない負担で高い効果が期待できるからといって、高頻度でやりすぎるのは、副作用の発生リスクを高めてしまうためおすすめできません。
今回のコラムでは、キャビテーションをやりすぎると危険である理由を解説するとともに、起こり得る副作用について詳しく解説していきます。
キャビテーションとは
キャビテーションは空洞現象とも呼ばれ、脂肪細胞を壊し液体化させて、血液やリンパに乗せて体外に排出する方法です。
キャビテーションを搭載した機器を肌に当てると、超音波が皮膚の奥深くまでアプローチします。
超音波が皮膚の奥深くまで届くと、体内で気泡を発生させます。この気泡が体内で弾けるとともに脂肪細胞を破壊するというのがキャビテーションが脂肪細胞に働きかける仕組みです。
特殊な超音波が凝り固まったセルライトにも働きかけるため、自分では落としづらいような細かな部分にも効果が現れます。
キャビテーションの副作用
キャビテーションの施術において、重篤な副作用が発生する可能性は低く、副作用が発生する場合でも、症状は一時的なものが多いようです。
ただし、キャビテーションの効果が高いからといって過剰な回数の施術を受けると身体に大きな負担がかかります。
キャビテーションの施術によって起こり得る副作用として以下のような症状が挙げられますが、施術をやりすぎると症状が重くなる可能性が高いです。
- 耳鳴り
- 疲れ・倦怠感・眠さ
- 血液中の中性脂肪値の増加
- カロリーの吸収率があがる
- 下痢や腹痛など胃腸の不調
- 下痢や腹痛など胃腸の不調
- 皮膚のたるみ
- 吐き気・眠気
耳鳴り
キャビテーションの機器が発する超音波は、骨に当たるとキーンという金属音のような音を発します。これを“骨伝導音”と言い、耳鳴りが発生しているように感じて不快感を覚えてしまうことも多いです。
超音波も骨伝導音も特に害があるわけではありません。
脂肪の量や体質、部位によって感じ方は異なるため、不快感がどれくらいなのかはお客様によって異なります。
疲れ・倦怠感・眠さ
キャビテーションの施術によって溶け出した脂肪細胞がリンパ液や血液に流れ込むと、肝臓で分解された後、腎臓から体外へ排出されます。
キャビテーションによってどっと流れ込んだ通常よりずっと多くの脂肪を代謝するため、施術は肝臓に大きな負担がかかります。
肝臓が疲れると、脳みそが身体全体に休めという命令を出すため、眠さや倦怠感を感じます。中には、身体が二日酔いのような状態になることも。
少しでも症状を和らげるためにも、キャビテーションの施術後はアルコールの摂取やたばこの喫煙など、肝臓に負荷をかけることは避け、良質なタンパク質とタウリンを摂取しましょう。
血液中の中性脂肪値の増加
お伝えしているように、キャビテーションによって破壊された脂肪細胞はリンパ液や血液に取り込まれます。従って、キャビテーションの施術を行うと血液中の中性脂肪が一時的に増加します。
健康診断の前日にキャビテーションを行うと、判定が悪く出てしまう可能性があることは注意してください。
しかし、これには嬉しい効果も。キャビテーションの施術によって溶け出した脂肪細胞は、エネルギーとして消費されやすい状態となっています。
ランニングや水泳といった有酸素運動を積極的に行うと、ダイエット効率の向上が期待できます。
カロリーの吸収率があがる
施術後は、防御反応によって、普段の時よりも栄養素の吸収がされやすい状態になります。そのため、基本的にキャビテーションを受ける前後1~2時間は、食事を控えることが推奨されています。
下痢や腹痛など胃腸の不調
キャビテーションの施術によって分解された脂肪細胞を排出する際には、肝臓だけでなく胃腸にも負荷がかかります。超音波の影響を受けて消化がうまくいかなくなり、胃や腸に不調が起こりやすくなります。
便秘が解消されるケースもあるものの、下痢気味の症状が現れることが多いようです。施術後は暴飲暴食を避け、消化の良いものを食べるよう意識するべきです。
皮膚のたるみ
もともと脂肪の量が多い方は特に、キャビテーションの施術によって脂肪を分解し急激に痩せると、その分、皮膚がたるみます。
早く理想の身体を手に入れたいが故に、キャビテーションだけでなく他の施術を併用するといったように過度なダイエットをすると皮膚がたるんでしまうリスクが高まるため注意しましょう。
なお、施術による皮膚のたるみは、引き締め効果のあるレーザーなどとの併用で予防が可能です。自宅でのエクササイズや筋トレを行うことで、引き締まる場合もあります。
吐き気
先述したような胃腸の不調により、吐き気を引き起こす場合があります。脂肪が消費されることにより、体が飢餓状態になり、お腹がすきますが、暴飲暴食は避けましょう。
キャビテーションのやりすぎはNG!適切な頻度とは
お伝えしたように、キャビテーションの施術を過剰な頻度で受けるのはおすすめできません。先述したような副作用が悪化するリスクがあるだけでなく、キャビテーションの効果が発揮されにくくなってしまう可能性があるためです。
キャビテーションの施術は肝臓に過度に負担をかけます。肝臓が回復しないうちに次の施術をしてしまうと、肝臓が疲弊しており溶解した脂肪細胞がうまく排出されません。
効果を確実に実感するためにも、適切な頻度で施術を受けることが大切です。基本的には、利用するエステサロンが推奨する頻度を守ることが理想です。具体的な目安をお伝えすると、約1~2週間おきに施術を受けるのが良いとされています。
キャビテーションを避けたほうがいい人
妊娠中の人
妊娠中にキャビテーションを受けることで、子宮に影響があったという症例はありません。ですが、万が一を考え、施術を行わないことが吉でしょう。
また、妊娠中は脂肪が付いたり、体には様々な変化が起きるものです。母体としての体の変化を優先させてください。
子宮筋腫や子宮内膜症、生理中の人
子宮内に何か影響があるとは言えませんが、悪影響を及ばさないと言いきれません。また、生理中はホルモンバランスや血液循環の乱れが起こりやすいため、施術を避けることがあります。
心臓疾患・血管疾患・不整脈などの疑いがある
狭心症や心筋梗塞などの心疾患の既住歴がある人はキャビテーションを利用できません。
これは、キャビテーションによって痩せる仕組みが大きく関係します。
施術によって流れた脂肪細胞が、血管やリンパを通って体外に排出。心疾患のある人は、血管が細かったり弱いなど問題を抱える人が多いです。脂肪細胞が混ざった血液は、詰まる恐れがあるため、キャビテーションの施術は出来ません。
糖尿病の人
キャビテーションによって血糖値が上がってしまう可能性があります。肝臓に負担がかかることで、糖尿病を悪化させる場合があります。
ペースメーカーを装着している
ペースメーカーは、超音波の影響を受けてしまい誤作動の原因になる恐れがあります。
体内に金属が埋め込まれている
体内に金属がある人は、骨伝導の影響を増幅してしまい、耳鳴りが顕著に表れます。
内臓疾患・肝機能障害がある
キャビテーションは、脂肪の分解を行う肝臓や内臓に負担がかかります。疾患がある人は施術を受けないようにしましょう。
副作用を正しく知って、より効果的な痩身を
キャビテーションはリバウンドがなく、頑固なセルライトにも効果的です。お客様の不安を取り除き、気になる部分へアプローチしていきましょう。
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この記事の執筆者
業務用痩身機器比較サイト編集部
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