痩身メニューのひとつのEMS。無理な運動なしで筋肉が鍛えられると、老若男女から注目を浴び、日々進化し続けている技術です。最近は家庭用美容家電でも大活躍しています。

  1. EMSとは
  2. EMSのメカニズム
  3. EMSの効果
  4. EMS使用の注意点
  5. まとめ

EMSとは

Electrical Muscle Stimulationの略称で日本語訳は「筋電気刺激」。
電気で筋肉を刺激することで、強制的に動かし、ハンドマッサージでは届きにくかった筋肉の奥まで効率よくケアする方法です。

EMSのメカニズム

ダイエットをするには、脂肪を落とすだけではなく筋肉をつけ、太りにくい身体を作るのも大切なポイント。
EMS機器を使い、電気を流すことで、自発的ではなくても筋肉が動きます。そもそも筋肉が動く仕組みが脳からの信号(電気刺激)により起きているため、寝たままで筋トレができているような感覚です。

自分では動かしにくい部分や狙いたい部分、リズミカルな刺激など自身では与えずらい負荷を加えることが可能になります。

EMSの効果

筋肉量の増加

筋肉を鍛えて引き締める効果があり、筋力の低下でたるんだ顔や身体のラインをアップさせます。トレーニングだとなかなか続けることができない人も、当てるだけで筋肉が引き締まるので、忙しい人にでも無理なく引き締まった身体に導くことができます。

血行の促進

運動すると血行が良くなることと同じように、EMSの施術により血行が促進されます。老廃物の排出を手助けなど痩身だけではなく、肌の透明感アップなどにも効果的です。

代謝アップ

筋肉量が増えると基礎代謝量が比例して上がります。基礎代謝は、生きていくために必要なカロリー量を決定します。つまり基礎代謝を上げると、何もしなくてもカロリーを消費する体質になり痩せやすい体質への改善に繋がります。

EMS使用の注意点

電気を直接、身体に流すため、使用する際にはもちろん注意も必要です。

ペースメーカーを使用してる人は使用しない

電気による刺激を心臓に与えて心臓を動かしているペースメーカー。そこにEMSにより電気信号を送ることでペースメーカーに不具合が起きる場合があります。
またペースメーカーだけではなく人工肺など電子医療機器にも同じことが言えます。施術前には必ず確認を取りましょう。

心臓の近くには当てない

心臓は、不随意筋という筋肉で動いています。これは、自分の意思とは関係なく一定のリズムで動いているもの。
心臓付近の筋肉に向けてEMSを行い、すぐに問題が発生するわけではありませんが、筋肉に負担をかけているのは確かです。ダメージを蓄積しないためにも胸筋など心臓の周りを鍛えたい場合は、ほかの方法を考えましょう。

長時間の使用はしない

長時間使用することでより多くの効果を得られるわけではありません。筋肉に直接負荷をかけるため、長時間の使用は大きなダメージを与える可能性があります。最悪の場合筋繊維を破壊して、日常生活に支障が出る場合もあるので、必ず時間を守って使用しましょう。

まとめ

運動が難しい病気の人や、筋力が弱ってしまった年配の人にも使用できるEMS。医療やスポーツ界でも効率的なトレーニングとして広がっています。
他の施術と組み合わせたりと、施術メニューを広げることも可能で複合機にも多く取り入れられています。