エステ基礎知識
脂肪冷却は効果がない?理由や効果を高める方法を紹介

脂肪冷却は手軽に脂肪を減らす方法として人気ですが、効果が現れるまでに時間がかかるといった理由から「効果がない」と感じる方も多いかもしれません。本記事では、脂肪冷却の効果が現れにくい理由や、効果を高める方法について詳しく解説します。
脂肪冷却が効果がないといわれる理由とは?
ここでは脂肪冷却が効果がないといわれる理由について紹介していきます。
- 即効性がない
- 施術での変化には個人差がある
- 体重の大きな変化を感じにくい
- 内臓脂肪には作用しない
- 医療機器によって効果に差がある
即効性がない
脂肪冷却は脂肪細胞を4℃以下に冷却し、アポトーシスを誘導します。死んだ脂肪細胞は時間をかけて体外へ排出されるため、効果を実感するのは施術後6週間から数ヶ月後です。この遅れが即効性を求める人に「効果がない」と感じさせる原因です。
施術での変化には個人差がある
脂肪冷却は1回の施術で大きな変化を感じにくいことがあります。施術部位の脂肪細胞は約20%減少しますが、その効果には個人差があり、長期的に複数回の施術を受けることが重要です。適切なケアを続けることで、部分痩せの効果を実感できるようになります。
施術を始める前に、事前のカウンセリングで回数の目安を確認し、自分に合ったプランを立てることが大切です。これにより、より効果的に脂肪冷却を活用できます。
体重の大きな変化を感じにくい
脂肪冷却は部分痩せを目指す施術であり、体重の大幅な減少ではなく、主に引き締めやボディラインの改善が期待できます。そのため、体重の減少にこだわるよりも見た目の変化に注目することが重要です。
ウエストや太もも、腹部などのサイズや形状を事前に把握しておくことで、脂肪冷却の効果をより実感できるでしょう。
内臓脂肪には作用しない
脂肪冷却は皮下脂肪にのみ効果があり、内臓脂肪には作用しません。そのため、内臓脂肪を減らそうと思うと食事の改善や運動が欠かせません。
また、脂肪冷却は部分痩せに効果的ですが、全身の脂肪を減らすには他のアプローチが必要です。部分的に引き締めたい方には効果的な方法ですが、全体的な痩せを目指す場合は、運動や食事管理を合わせて行うことが大切です。
医療機器によって効果に差がある
脂肪冷却機器はクリニックとサロンで出力レベルが異なり、効果に差が出ることがあります。また、クリニック間でも機器の種類が異なり、中には安全性が未検証の模倣品が使用されることもあります。
同じ脂肪冷却施術でも、機器の性能によって効果が変わるため、信頼できる機関を選ぶことが非常に重要です。施術を受ける前に、機器の種類や安全性を確認することをお勧めします。信頼性の高い店舗を見極めることで、安心して施術を受けられます。
脂肪冷却をより良いものにする方法
ここからは脂肪冷却の効果を高める方法について解説していきます。
- 継続的に施術を受ける
- 施術前後に入浴や運動などは行わない
- 施術後に水分をしっかり補給する
- 施術の翌日以降は代謝を高める運動やストレッチを行う
継続的に施術を受ける
脂肪冷却は一度に施術部位の約20%の脂肪を減らせるとされています。そのため、効果的に脂肪を減らすには複数回の施術が必要です。施術は2ヶ月に1回の頻度で受けることが理想的で、これを継続することで、効率的に脂肪を減らすことができます。
より良い効果にするためには、長期的な視点で計画を立て、根気強く続けることが大切です。短期的な結果に焦らず、継続的な取り組みで効果を実感しましょう。
施術前後に入浴や運動などは行わない
脂肪冷却の施術前後は、入浴や運動など体を温める行為を避けることが重要です。施術直後に体を温めてしまうと、冷却効果が薄れる可能性があります。そのため、たとえ寒い日であっても、施術後すぐには体を温めないように気をつけましょう。
一方で、翌日以降は代謝を高めるために、適度に身体を温めることが必要です。これにより、脂肪細胞が効率よく排出され、より効果的な部分痩せが期待できます。施術後のケア方法を守ることで、効果を最大限に引き出すことが可能です。
施術後に水分をしっかり補給する
脂肪冷却後は水分補給をしっかり行いましょう。破壊された脂肪細胞を排出する際、水分不足だと血流やリンパが滞り、老廃物が排出されにくくなります。1日に2リットルを目安に、こまめに水分を摂ることを心がけてください。
施術後にはセルフマッサージを心がける
脂肪冷却後にマッサージを行うと、脂肪細胞を効果的に破壊し、血流やリンパの流れを促進できます。これにより代謝が高まって破壊された脂肪細胞が排出されやすくなり、皮膚の赤み軽減や凍傷予防効果も期待できます。施術後1週間を目安に毎日セルフマッサージを心がけましょう。
施術の翌日以降は代謝を高める運動やストレッチを行う
脂肪冷却施術の翌日以降は、代謝を高める運動がおすすめです。破壊された脂肪細胞が体外へ排出されやすくなるよう、筋トレやウォーキングなど適度な運動を行って血流やリンパの流れを促進しましょう。
ただし、施術前後は効果を下げる可能性があるため、入浴や激しい運動は避けてください。
脂肪冷却を受けるときに気をつけること
ここでは脂肪冷却を受けるときに気をつけることについて解説していきます。
- 代謝が悪いと効果が出にくい
- 軽度の痛みを感じる可能性がある
- 施術による副作用の危険性がある
代謝が悪いと効果が出にくい
脂肪冷却は冷やして壊された脂肪細胞が体から排出されることで、脂肪細胞の数が減る、という仕組みの施術です。ただし、代謝が悪いと脂肪細胞がうまく排出されず、思ったような効果が出ないことがあります。
脂肪細胞をうまく排出させるためには、代謝を良くすることが大事です。運動をしたり、バランスの良い食事を取るようにしましょう。
また、体温が上がると代謝が良くなるので、施術後は身体を冷やさないように気をつけることも大切です。代謝を意識して促すことで、脂肪冷却の効果をさらに高めることができます。
軽度の痛みを感じる可能性がある
脂肪冷却は、強い痛みを感じることはほとんどありませんが、少しだけ痛みを感じることがあります。これは、専用の機械で皮膚を引っ張るときに起こります。施術の時間が長くなると痛みを感じやすくなりますが、ほとんどの人は我慢できる程度です。
また、脂肪冷却の後にマッサージを受けるときにも、少し痛みを感じることがあります。吸引の痛みは、だいたい数日から数週間で治りますが、もし長く続く場合は、お医者さんに相談してください。
施術による副作用の危険性がある
脂肪冷却は身体にあまり負担がかからない施術ですが、施術後にいくつかの問題が起こることがあります。1つは「凍傷」です。冷たい温度で脂肪を冷やすので、冷えすぎると凍傷になることがあります。
しかし、ちゃんとした診察と正しい機械を使えば、そのリスクは少なくなります。もう1つは「色素沈着」で、吸引や摩擦、圧力、紫外線が原因になることがあります。また、施術がうまくいかないと、皮膚が変な形や色になることもあります。
とはいえ、これらの問題は正しい方法で施術を受け、医師の指示を守ることで防ぐことができます。
脂肪冷却の効果を理解したうえで施術を受けよう
脂肪冷却は一度の施術では大きな変化を感じにくいかもしれませんが、適切な回数を重ねることで確実に効果が現れます。効果を高めるためには、施術後のマッサージや代謝アップを意識した生活習慣が重要です。
また、冷却後に体を冷やさないよう注意し、代謝を促進することで、脂肪細胞の排出がスムーズに進みます。正しい施術とケアを行うことで、脂肪冷却の効果を最大限に引き出すことが可能です。

この記事の執筆者
業務用痩身機器比較サイト編集部
業務用痩身機器比較サイトは、元エステサロンオーナー、元美容機器メーカー営業をはじめとした美容のプロが業務用痩身機器を徹底比較して紹介するWebサイトです。エステサロンの運営に長年携わってきたノウハウを活かし、サロン経営に挑戦する方にとって役立つ集客の方法や売上を伸ばすコツ、痩身機器の選び方なども紹介してまいります。