ダイエットに取り組む方々の中には、食事制限や運動が続けられず、「痩身」の力を借りて理想のボディを手に入れたいと考える方もいます。

しかし、痩身の仕組みや、エステ痩身と医療痩身の違いまで完全に理解しているというお客様は多くないでしょう。エステサロンで痩身メニューを提供するにあたっては、お客様に痩身の仕組みやメリット・デメリットをきちんと理解していただくことが大切です。

そこで今回は、痩身エステと医療痩身、それぞれのメリット・デメリットや違いについて解説します!

  1. 痩身とは
  2. 瘦身エステとは
  3. 医療瘦身とは
  4. 痩身エステと医療瘦身の違い
  5. 瘦身エステのメリット
  6. 瘦身エステのデメリット
  7. 医療瘦身のメリット
  8. 医療瘦身のデメリット
  9. 瘦身エステと医療瘦身で迷っている方に対しては?
  10. まとめ

痩身とは

「痩身」とは、本来「痩せた身体」を意味する言葉ですが、エステサロンやクリニックではそのような身体に近づけるための施術のことを指します。

無理な食事制限や過度の運動によって痩せるよりも、健康的に引き締まった身体を目指せる方法として注目を集めています。

痩身には、マッサージやサプリメントを利用して痩せやすい身体にする「瘦身エステ」と、内服薬や注射などで直接脂肪にアプローチする「医療瘦身」の2種類があります。

瘦身エステとは

エステティシャンに向いてる人

痩身エステは、エステサロンでエステティシャンが施術を担当します。医療行為ではないため、特別な資格は必要ありません。

痩身エステの主な目的は、痩せやすい身体にするために体質を改善することです。マッサージや姿勢・骨格の矯正によるものや、サプリメントやマシンを使用するものもあります。

医療瘦身とは

医療痩身は、クリニックなどの医療機関で行われます。医療行為であるため、医師免許を持った医師のみ施術を行うことが許されています。

医療瘦身では、医学的根拠に基づいて体脂肪そのものを減らすことが目的です。内服薬や注射、医療機器、手術などで肥満の原因となる脂肪細胞の数を減らしたり、破壊したりする方法が一般的です。

痩身エステと医療瘦身の違い

痩身エステと医療瘦身で最も大きく異なる点は「医療行為であるかどうか」ですが、それに伴う様々な違いは以下の通りです。

瘦身エステ 医療瘦身
施術 医療従事者
(要資格)
エステティシャン
(資格不要)
方法 医療機器
手術
注射
内服薬
マッサージ
エステマシン
骨格矯正
サプリメント
使用機器・薬剤 厚生労働省などに認可されたもの 医薬部外品のみ
目的 脂肪細胞の減少・破壊 痩せやすい体質への改善
費用 高額な場合が多い 1回あたりの費用は低め

 

瘦身エステのメリット

痩身エステの主なメリットは以下の通りです。

  • 痩せやすい体質になる
  • 費用を抑えられる
  • 瘦身以外の効果も期待できる

痩せやすい体質になる

瘦身エステの主な目的は、「体質の改善」によって痩せやすい身体を作ることです。

マッサージや骨盤矯正によって、リンパの流れを良くしたり、代謝を上げたりするので、長期的に脂肪を落としやすい身体を作ることができます。

費用を抑えられる

瘦身エステは決して安いものではありませんが、医療瘦身と比べると費用は安い傾向にあります。

特に痩身は1回きりで結果が出るものよりも、一定期間継続的に通わなければならないものが多いため、1回あたりの費用の差は大きくなります。

瘦身以外の効果も期待できる

瘦身エステでは、全身のマッサージによって、瘦身の効果以外にもリフレッシュ効果などを感じられます。

脂肪と一緒に筋肉もほぐされるため、日常生活で凝り固まった筋肉も回復するような感覚を得られます。

瘦身エステのデメリット

一方で、瘦身エステのデメリットは以下の通りです。

  • 継続して通わなければならない
  • 食事や運動への意識も必要
  • リバウンドの可能性がある

継続して通わなければならない

瘦身エステでは、「体型の改善」ではなく「体質の改善」を目的とした施術を行うため、効果が表れるまでには少し時間がかかります

1回きりで効果を感じられることは少なく、継続的に通い、長期的な効果を期待する必要があります。

食事や運動への意識も必要

瘦身エステは脂肪そのものを減らすわけではなく、あくまで体質を改善するものなので、日常生活も大切にしなければなりません。食事や運動を一切意識せずに生活すると、効果を十分に感じられないことがあります。

「瘦身エステに通うだけで痩せる」と誤解するお客様もいるのでこの点は十分に注意しましょう。

リバウンドの可能性がある

瘦身エステは脂肪そのものを減らすわけではないため、リバウンドの可能性があることは事実です。

瘦身エステで体質を改善して理想のボディを手に入れても、通うのを辞めて元通りの生活をしたり、生活習慣が悪化したりすると、再び脂肪が増えてしまいます。

医療瘦身のメリット

続いて、医療瘦身のメリットは以下の通りです。

  • 効果の実感が早い
  • リバウンドしにくい
  • 部分痩せが可能

効果の実感が早い

医療瘦身は脂肪そのものにアプローチするため、効果の実感が早いことが特徴です。

特に「脂肪吸引」や「脂肪溶解注射」などは効果の実感までのスピードが顕著で、とにかく早く効果を感じたいという方におすすめです。

リバウンドしにくい

通常のダイエットでは脂肪細胞を小さくすることによって痩せることがほとんどですが、医療瘦身では脂肪細胞そのものの数を減らすことができます。

つまり、脂肪細胞が再び大きくなることで太ることが無いため、リバウンドしにくい方法なのです。

部分痩せが可能

人によってそれぞれ痩せたい箇所が異なる場合があります。

通常のダイエットやトレーニングでは、その部分だけをピンポイントで瘦せるということは難しいですが、医療瘦身では気になる部位の脂肪だけを減らして「部分痩せ」を実現することが可能です。

医療瘦身のデメリット

イーポレーションプロフェショナル

一方で、医療瘦身のデメリットは以下の通りです。

  • 費用が高額
  • 副作用やダウンタイムの可能性がある
  • 跡が残ったり凹んだりすることが稀にある

費用が高額

瘦身エステと比べると高い効果を発揮することが魅力の医療瘦身ですが、その分費用が高くなります。

1回あたりに感じられる効果は大きいものの、理想のボディにするためには複数回通う必要があるパターンが多く、最終的な費用がかさむケースが多いです。

副作用やダウンタイムの可能性がある

施術方法によって異なりますが、副作用やダウンタイムがある可能性があります。

症状は痛みや腫れ、内出血など、日常生活に支障が無いものがほとんどですが、生活習慣や職種によっては影響が大きい場合もあるので注意が必要です。

跡が残ったり凹んだりすることが稀にある

技術のある医師が認可を受けた機器を使用して施術を行う場合、医療ミスが起きる可能性は低いですがそれでもゼロではありません。傷跡が目立ったり、身体の表面に凹凸ができてしまったりするケースが稀にあります

施術を受けるクリニックや担当医師について事前によく調べると良いでしょう。

瘦身エステと医療瘦身で迷っている方に対しては?

クレーム

瘦身エステに興味を持ってエステサロンに来店するお客様の中には、瘦身エステと医療瘦身で迷っているという方もいます。そういったお客様に対しては、両者のメリット・デメリットを包み隠さず伝え、正しい理解を持ってもらう必要があります。

無理に自店舗に勧誘したり、誤った情報を伝えたりすると、後からクレームの原因になりかねないため、正確な情報を伝えるようにしましょう。

まとめ

エステサロンよもぎ蒸し

いかがでしたか?今回は、瘦身エステと医療瘦身の違いやそれぞれのメリット・デメリットについて解説しました!

お客様がきちんと理解して納得した上で契約することができるよう、ポイントを抑えて分かりやすく、丁寧に説明することを心がけましょう!