脱サラや結婚に伴う退職のタイミングで自宅エステサロンを開業するトレンドが続いていたエステ業界。今回は2020年以降、徐々に変わってゆくエステ市場とニーズの変化、コロナの影響、新たに台頭する業態、今選ぶべき時代に対応したエステ機器についてお知らせします。

  1. 2020年以降のエステ市場
  2. With コロナ
  3. セルフエステサロンの台頭
  4. セルフ対応の業務用エステ機器

2020年以降のエステ市場

2019年度のエステサロン市場規模は売上ベースで3,602億円、2018年比で100.3%増とほぼ横ばいで推移しました。ここ数年成熟市場として認識されているほか、慢性的な人材不足が問題となっており、大手エステサロンの新規出店ペースが鈍化しています。一方自宅の一部をサロンとして営業する個人サロンは増加し続けています。

With コロナ

エステ業界に多大な影響を与えているコロナウイルス。
エステサロンは、個室で施術する場合がほとんどなため、3密を避けるために客足が遠のく代表的な業界となりました。緊急事態宣言が終わったものの、2020年7月現在再度感染者が増えている状況で、「アフターコロナ」ではなく「With コロナ」がサロン運営方針の主軸になっています。
エステサロンの開業計画についても凍結、様子見する状況となっており2020年の後半は、ほとんど新規開業が無い見込みです。

セルフエステサロンの台頭

来年?本当のアフターコロナがやってきたとして、コロナ過を経験したユーザーの行動は今後大きく変わる可能性があります。今から予想されているのは「セルフエステサロンの台頭」です、コロナ流行前から出店ラッシュだったセルフエステサロンは、施術でのコミュニケーションが必要なく、心理的にも安心して通うことができるほか、元々安価に通えるというふれこみも相まって出店ラッシュが続く見込みです。
経営側も、慢性的な人材不足に悩むことなく、人件費を抑えることができる形態のため、参入障壁がさらに低くなり新規開業が増えることが予想されます。

セルフ対応の業務用エステ機器

今までのエステ機器は、プロのエステティシャンが操作する前提で製造されており、初見のユーザーが機器の操作を理解することは想定していませんでした。ただここ数年セルフエステサロンへの納入を意識したエステ機器が開発され、最新のエステ機器では「セルフ用」を売りとする機器も散見されるようになりました。

エステサロン全体のトレンドは、セルフ対応の業務用エステ機器開発に伴い、セルフエステサロンの割合が増えてくることが予想されます。
2020年はこのままでいくと、開業自体が消極的な一年になる見込みです。
今後、エステサロンの開業をお考えの方は、アフターコロナ後のトレンドを意識した開業計画を立てるようにしましょう。