ダイエットに効果的な反面、痛みが強く出るというイメージが強い痩身エステ。しかし痛みが出るのには理由があります。

今回のコラムでは、痩身エステが痛いのはどうしてなのかを解説するとともに、特に痛みの出やすい施術や痛みへの対処法についてご紹介していきます。

  1. 痩身エステの効果とは
  2. 痩身エステによって生じうる痛みとは?
  3. 痛みの理由
  4. 痛みが出やすい痩身エステの施術
  5. 痛みを感じにくい施術
  6. 瘦身エステの痛みを緩和する対処法
  7. まとめ

痩身エステの効果とは

痩身エステの効果としては、主に以下の3つが挙げられます。

  • セルライトを除去する
  • リンパの流れを改善する
  • 脂肪を燃焼させる

セルライトを除去する

脂肪細胞に老廃物が絡みつき固まったセルライト。太ももや二の腕などの脂肪が多い部分は、特にセルライトが溜まりやすい部分です。痩身エステによって凝り固まったセルライトをほぐして体内の老廃物を排出し、血流の流れを改善できます。

リンパの流れを改善する

痩身エステによって血行やリンパの流れが改善されます。リンパの流れが良くなると老廃物が体外へ排出されやすくなり、むくみやコリが改善されたりすることも。

脂肪を燃焼させる

マッサージによって基礎代謝が上がることで、冷え性の改善や体温の上昇が期待できます。
体温が1度上がることで基礎代謝は約12%上がるとも言われています。体温を上げることで脂肪を燃焼されやすい体質への改善を目指せるでしょう。

痩身エステによって生じうる痛みとは?

痩身エステによる痛みは、施術中に生じるものと施術後しばらくして生じるものに分類することができます。

施術中の痛み

個人差があるため言い切ることはできませんが、痩身エステにおいて痛みを伴う施術が多いのは事実です。中には、涙が出るほど痛い施術を行うことを売りにしているサロンもあります。
場合によっては内出血になったり、あざができたりすることもあるので、スケジュールにも配慮をしてエステサロンへ通いましょう。

施術後の痛み

身体に与える力が強すぎると、筋膜や筋繊維が傷ついて軽い炎症を起こしてしまいます。その結果、筋肉痛のピーク時のように痛む「もみ返し」が起きることがあります。

また、筋肉に直接刺激を与えるEMSのような施術を行うと、普段あまり使っていない筋肉がダメージを負うため、施術後に筋肉痛を発症することもあるようです。

痛みの理由

痩身エステにおいて痛みを感じるのには、主に4つの理由があります。

  • 施術部位にセルライトが溜まっている
  • 施術部位に老廃物が溜まっている
  • 施術者のスキルが低い
  • 痛みに敏感な状態で施術を受ける

セルライトが溜まっている

施術を受ける部位にセルライトが溜まっていると、痩身エステによる痛みを感じやすいと言われています。脂肪が固まってできるセルライトを除去するには、力強いマッサージによって柔らかくすることが必要であるためです。

また、セルライトは毛細血管やリンパ管を圧迫して血液やリンパの流れを妨げるため、セルライトが溜まった部位は冷えやすい状態になっていると考えられます。そのため、施術を受けたい部位を触って冷たい、硬いと感じる方は、セルライトが溜まっていることから比較的痛みを感じやすいと言えます。

老廃物が溜まっている

固まっていたセルライトを揉みほぐすと血行不良が改善し、リンパの流れが良くなります。溜まっていた老廃物が排出されることで一時的に痛みが出たり眠気を感じたりすることがあるようです。

施術者のスキルが低い

痛い施術はよく効きそうだと思う方もいるかもしれませんが、残念ながら一概にそうとは言えません。

ハンドマッサージも機械によるマッサージも、施術者のスキルが低いとより痛みが出る場合があります。具体的には、ハンドエステで本来アプローチすべき箇所とずれた部位を強く押されたり、痩身機器の出力を誤ったりするケースが想定されます。

より快適に施術を受けるためにも、信頼できるサロンを選ぶようにしましょう。

痛みに敏感な状態で施術を受ける

生理中や疲労が溜まっている時は、普段より痛みに敏感になっていることがあります。そういった状態で施術を受けると、より痛みを強く感じてしまうでしょう。体調が悪い時は、無理に施術を受けることは控えることをおすすめします。

また、施術者のやり方にもよるので一概には言えませんが、一般的にはハンドマッサージよりも機械による痩身の方が痛くないと言われています。中でも、切らない脂肪吸引と呼ばれるキャビテーションは痛みが少ないことで有名です。
ただし、キャビテーションは施術できない人がいたり、耳鳴りがしてしまうなどデメリットもあります。体験などがあれば活用し、自分に向いている方法を選びましょう。

施術内容による痛みの出やすさの違いについて、この後ご紹介します。

痛みが出やすい痩身エステの施術

痩身エステの中でも、以下の2つの施術は特に痛みが出やすい施術だと言われています。

  • ハンドマッサージ
  • EMS

ハンドマッサージ

ハンドマッサージでは、プロのエステティシャンが硬くなった脂肪や筋肉をほぐし、リンパの流れを解消します。体内の老廃物や余計な水分の排出が促進され、むくみや冷えの解消が期待できます。

ただし、固まったセルライトに対して強い力が加わることで痛みを感じやすく、内出血のような痕ができることもあるようです。

強い痛みを感じた方は、無理に我慢しようとせずエステティシャンに相談してみても良いかもしれません。

EMS

EMSは「Electrical Muscle Stimulation=筋電気刺激」の略であり、筋肉や運動神経に電気刺激を与えて筋肉をの収縮を誘発し、トレーニングをしたような効果を狙う施術です。インナーマッスルなど、自分一人ではなかなか鍛えられない筋肉にアプローチすることが可能です。

施術中の電気刺激によって、ピリピリした痛みを感じやすいと言われています。低周波、干渉波では痛みを感じやすく、高周波では痛みを感じにくい傾向にあるようです。

また、普段あまり動かさない筋肉が刺激を受けるため、施術後に筋肉痛となることも少なくありません。

痛みを感じにくい施術

以下のような施術は、比較的痛みを感じにくい傾向にあります。

  • キャビテーション
  • HIFU(ハイフ)
  • ラジオ波

キャビテーション

キャビテーションは、専用の痩身機器で超音波を当てて、体内の脂肪細胞を破壊する施術です。破壊された脂肪細胞は血中に溶け出し、体外へ排出されやすくなります。

痩身エステの中では即効性に優れた施術であり、部分痩せしたい方に向いています。また、脂肪細胞そのものを減少させるため、食事や運動によるダイエットとは異なりリバウンドしにくいのも大きな魅力です。

キーンという金属音が聞こえる場合もありますが、超音波によって体内へアプローチするため物理的な痛みが少ないと言われています。

HIFU(ハイフ)

HIFU(ハイフ)とは、高密度の超音波を肌の奥深くの筋膜へ照射して熱エネルギーによるダメージを与える施術です。筋膜がダメージから回復する過程でコラーゲンやエラスチンが生成されるため肌のハリや弾力アップが期待できます。

キャビテーションと同様に超音波を使用した施術であるため、痛みを感じにくい施術の1つです。

ラジオ波

ラジオ波は高周波の電磁波を当てて体内に熱を発生させ、脂肪を温めて燃焼しやすくする施術です。脂肪の燃焼を助ける施術であり即効性には欠けますが、電磁波を使っており、物理的な痛みはあまりない施術だと言えます。

瘦身エステの痛みを緩和する対処法

施術中の痛みを緩和するためには、以下の2点を意識すると良いです。

  • 痛みを我慢せず施術者に伝える
  • 施術中に力まない

また、施術後の痛みがひどい場合には、もみ返しによって筋肉が炎症を起こしている可能性があります。氷を入れたビニール袋をタオルなどで包み、約5~10分当ててみてください。長時間冷やし過ぎて感覚がなくなってしまった方は、約30~40度のお湯につけてください。

あざができている場合は、まず冷やした後、腫れが引いたら患部を温めましょう。

まとめ

痩身エステの中には、強い痛みが出やすい施術もありますが、痛みの理由をしっかりと理解しておけば安心して施術を受けることができます。

自分ではなかなか落とせないセルライトに働きかける痩身エステは、通い続ければ目に見えて体型の変化を感じられます。継続してエステサロンに通うためにも、痛みを我慢することは禁物です。

痛くない痩身マシンもあるので、体験コースを利用したりサロン口コミをチェックしたりして、自分に合ったエステサロンを見つけましょう。